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japanese.china.org.cn |06. 06. 2024

中国原子力機構代表「イランの核問題は対立では解決できない」

タグ: イランの核問題
「人民網日本語版」  |  2024-06-06

中国原子力機構代表「イランの核問題は対立では解決できない」--人民網日本語版--人民日報

国際原子力機関(IAEA)の理事会が5日に行われ、イランの核問題について、フランス、英国、ドイツがイランに圧力をかける決議案を採択するよう呼びかけた。理事会に参加する35ヶ国のうち、中国とロシアが反対票を投じ、南アフリカ、インド、サウジアラビア、インドネシア、トルコなどの発展途上国12ヶ国は棄権した。中国の李松IAEA常駐代表が発言して中国の立場を詳しく説明し、「対立ではイランの核問題は解決できない」と述べた。新華社が伝えた。

李代表は、「5月初め、IAEAのグロッシー事務局長がイランを訪問し、イランと建設的な相互連動を維持し、イランでの査察が正常に推進されるよう共に努力するとした。イランはこのほどエブラヒム・ライシ大統領の国葬が終わったばかりで、今月には大統領選挙が行われる。こうした特殊な背景の中、特定の国が政治的な目的で対立をあおっており、こうした状況はイランの核問題の政治的解決推進にとって建設的ではない。事実が再三証明するように、人為的に対立を作り出し、圧力をかけ威勢を示すことは、問題の解決にならないだけでなく、かえってIAEAとイランとの間の協力関係を損ない、問題を一層複雑にすることになってしまう」と述べた。

李代表は、「対立ではイランの核問題は解決できない。イランの核問題の全面的協議は各方面の長年にわたる外交努力を凝集したものであり、この問題を解決する唯一の正しい道筋だ。米国は全面的合意を損なうという悪例を作り出した者として、十分に誠意を示して、各方面と共に全面的協議の完全かつ有効な執行を回復させなければならない。中国は各方面に対し、冷静かつ責任ある態度で目下の情勢に対処し、国際核不拡散体制を真に維持することから出発し、実際の行動でIAEAとイランの協力強化を支持し、イランの核問題を解決するための政治的努力と外交努力が正しい軌道に回帰するよう後押しすることを促す」と強調した。(編集KS)

「人民網日本語版」2024年6月6日