japanese.china.org.cn |18. 06. 2024 |
中国製ワクチンを中傷、米国防総省は否定せず
新型コロナウイルスが世界的に流行した1年目、米軍はフェイクニュースを流布し、フィリピン人になりすましSNSで中国科興(シノバック)製ワクチンを中傷した。現地人の中国製ワクチンへの疑問を煽り、フィリピンで日増しに拡大する中国の影響力を弱めようとした。これはロイター通信の最近の調査で明らかになったことだ。この悪質な行為について、米国防総省の報道官は16日にコメントし、ロイターの本件に関する報道を否定しなかった。
ロイターの14日の報道によると、これは特にフィリピンに向けられた行動だった。ロイターは「X」で、米軍が管理する少なくとも300のフェイクアカウントを発見した。ほぼすべてが2020年夏に開設されたもので、「中国こそがウイルス」というスローガンを集中的に使用した。あるアカウントは、中国のワクチンは「おそらく殺鼠剤」と投稿した。またこの行動は中央アジアや中東を含むグローバルサウスにも拡大した。
公開されている情報によると、科興製ワクチンは新型コロナ感染拡大中にフィリピン人が最も早く接種を受けることができたワクチンだ。ロイターは3人の元米軍当局者の話として、同行動は中国から提供されるワクチンやその他の援助の安全性と有効性を疑問視するよう現地人を扇動することが目的だったと伝えた。東南アジアへの宣伝活動に参加した米軍高官はロイターに、「我々はパートナー国とのワクチン共有に取り組んでおらず、中国のワクチンを中傷することしかできなかった」と話した。
米国防総省のローレンス報道官は16日、タス通信の取材で、「国防総省は情報環境行動を含む広範な行動により、敵からの悪影響に抵抗しようとした」と述べた。復数の国際メディアは17日、「ペンタゴンが中国製ワクチンを中傷する秘密行動を否定せず」「ペンタゴンが中国製ワクチンの中傷に関する報道を否定せず」を見出しとした。
ロイターの報道によると、フィリピンの復数の当局者は米軍の行動を知り、激怒した。フィリピン保健省国家免疫技術諮問グループのメンバーは、フィリピンに独自のワクチン生産能力がなく「窮地」に陥る中、米軍は「傷口に塩を塗った」と批判した。フィリピン保健省の報道官は、関連国の関連部門が本件について調査すべきだと述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年6月18日