中国とEU、健全な競争と相互協力により互恵関係を実現できる　国連環境計画元事務局長

　中国の国家主席が5月5日から10日にかけて、フランスとセルビア、ハンガリーの3カ国を公式訪問した。中国の国家元首による欧州訪問は約5年ぶりとなる。政治的相互信頼を強化し、実務協力を促進し、伝統的な友好関係を深める今回の訪問は、中国と同3カ国との関係、および欧州連合（EU）との関係の全体的な発展を促進する上で重要な意義を持つ。

　中国とEUはいかにして経済・貿易協力と人的・文化交流を深め、世界の平和と安定を維持し続けていくべきか。これについて、国連環境計画（UNEP）のエリック・ソルヘイム元事務局長は中国新聞網の独占取材に対し、双方の経済協力の見通しは明るいとして高く評価。健全な競争と相互協力により、互恵関係を実現できるとの見方を示した。

　ソルヘイム氏は、当面の最重要事項は中国とEUの経済関係の安定を維持することだと指摘。中国からEUへの投資をさらに拡大し、域内に生産工場を設立することで、互恵的な経済関係を促進するだけでなく、EU市場の競争環境を変え、域内企業の競争力を高めることができると提案した。

　「中国網日本語版（チャイナネット）」2024年6月23日