japanese.china.org.cn |03. 07. 2024 |
【習主席のシルクロードストーリー・カザフスタン編】「新時代のシルクロードの物語」始まりの地
カザフスタンの首都アスタナは、「一帯一路」(the Belt and Road)共同建設が初めて提唱された地であり、新時代のシルクロードの物語はここから語られ始めた。
「我々ユーラシア各国の経済的結びつきをより緊密にし、相互協力をより深め、発展空間をより広げるために、我々は革新的な協力モデルを用いて、『シルクロード経済ベルト』を共同で建設することができる。これは沿線各国の人々に幸福をもたらす大事業だ」。2013年9月7日、習近平国家主席はアスタナで重要演説を行い、「シルクロード経済ベルト」の共同建設というイニシアティブを初めて打ち出した。
2023年5月19日、第1回中国・中央アジアサミット後、習主席と中央アジア5ヶ国の首脳は、中国と中央アジアの緊密な団結と協力を象徴する6本のザクロの木を共に植えた(撮影・劉彬)
政策の意思疎通、道路の連結、貿易の円滑化、通貨の流通、民心の通じ合いの強化……習主席は「点から面へ、線から一面へ、地域の大協力を徐々に形成する」と述べた。
古代シルクロードは交易の道であり、親善の道でもあった。中華民族と他の民族との友好的往来の中で、平和・協力、開放・包摂、相互学習・相互参考、互恵・ウィンウィンを特徴とするシルクロード精神が徐々に形成された。
今日、「一帯一路」共同建設イニシアティブはすでにカザフスタンに根を張り、多くの実りをもたらしている。
東カザフスタン技術大学の魯班工坊実習区では、教員の説明に従い、学生たちが車両メンテナンス設備の操作と運行原理を学びながら、実技演習を行っている。この魯班工坊は天津職業大学と東カザフスタン技術大学が共同設立したもので、カザフスタンの専門技術人材の需要に基づき、第1期に運輸設備及び技術専攻を設立し、4つの実習区を設置し、5つの標準課程を開設した。近年、中国とカザフスタンは「共に話し合い、共に建設し、共に分かち合う」原則を堅持し、重要な「一帯一路」共同建設協力プロジェクト複数を成功裏に実施し、両国民に広く恩恵をもたらしている。
両国は全方向的・立体的相互接続ネットワークの構築に成功。中国・カザフスタン連雲港物流協力拠点はカザフスタン産品の太平洋方面への輸出拠点となっている。カザフスタンを経由する国際定期貨物列車「中欧班列」は絶え間なく運行し、輸送経路の多様化を実現している。第1回中国・中央アジアサミットの重要な成果の一つであるカザフスタン西安埠頭は、今年2月の運用開始以来、すでに数万トンの貨物を中継してきた。現在、中国とカザフスタンは自動車製造、新エネルギーなどの新たな協力の成長分野を育成しており、双方の実務協力を「高水準、持続可能、民生重視」という目標に向けて前進させている。
2024年は中国における「カザフスタン観光年」であり、中国とカザフスタンは「民族村」展覧会、工芸品博覧会、グルメフェスティバルなど、年間を通じて多くのイベントを開催する。
中国とカザフスタンは教育、科学技術、医療、文化、観光、考古学などの分野でも実り豊かな協力成果を収めている。両国の査証(ビザ)相互免除協定が発効し、文化センター相互設置協定が調印された。双方は合同考古学チームを立ち上げ、ラハト遺跡の発掘・研究を行っている。中国がカザフスタンに開設した孔子学院5校は順調に運営されており、中国・カザフスタン伝統医学センターは、すでに延べ8000人近くの患者を診察した。このほか、合作映画や相互翻訳書籍などもあり、中国とカザフスタンの人的・文化的交流は絶えず深まり、善隣友好を支える民意の土台が不断に固められている。
アスタナにあるバイテレク展望塔。「生命の木」とも呼ばれる(撮影・曹樹林)
両国首脳は近年、中国カザフスタン運命共同体の構築という新たな目標を共同で確立し、二国間関係の発展に新たな模範を築き、新たな原動力を与え、新たな展望を切り開いた。
カザフスタンのトカエフ大統領は「カザフスタンは中国にとって永遠に信頼できる良きパートナーだ。我々は習主席の打ち出したグローバル発展イニシアティブ、グローバル安全保障イニシアティブ、グローバル文明イニシアティブを断固として支持し、中国側と上層部交流を緊密化し、『一帯一路』共同建設イニシアティブと中間運輸回廊建設の戦略的連携を強化し、両国間の経済・貿易、人的・文化的協力のさらなる発展を推進し、国際問題でより緊密かつ効率的な協力を実施することを望んでいる」とした。(編集NA)
「人民網日本語版」2024年7月2日