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japanese.china.org.cn |24. 07. 2024

北極航路開発の協力強化は世界の利益に

タグ: 北極圏 航路 氷上シルクロード NATO
中国網日本語版  |  2024-07-24

米国防総省は22日、「北極戦略2024」報告書を発表した。「北極は米国の重要な戦略的意義を持つ地域」「中露の北極への関心の高まり」「気候変動の加速による新たなリスク」などを理由に、北極圏における軍備と監視活動を拡大するとした。報告書は予想通り、北極事業に参加する中国や、中露の北極問題を巡る正常な協力について非難し、曲解した。

北極海航路は通常、北極海を渡り太平洋と大西洋を結ぶ航路のことで、一般的には北東航路、北西航路、極点航路が含まれる。うち極点航路はまだ「理論上」の存在で、北極海航路のうち最後に開通し利用されると見られる。北極航路はその利便性と、北極の豊富な資源によって注目されている。世界では北極の開発や航路建設などの研究と計画が増えている。

中国は2018年の年初に発表した「中国の北極政策」白書の中で、中国は北極事業の重要なステークホルダーとして各方面と協力し、北極航路の開発利用などにより「氷上シルクロード」を共同建設し、北極圏の相互接続及び経済・社会の持続的な発展の促進に協力のチャンスをもたらすと表明した。

中国の北極国際協力への参加は長期的に北極圏国から歓迎されている。北極評議会は2013年に中国を正式なオブザーバーとして受け入れた。当時は米国やノルウェーなどの北極圏国から支持された。北極協力は常に中露協力の重要内容でもある。ロシア側は、中国は北極航路の港湾及びインフラの建設に積極的に参加できるとした。北極航路プロジェクトは、「中露協力の最も前途ある」事業の一つと呼ばれている。

しかし2014年のクリミア危機によりロシアと西側諸国の関係が悪化し、ロシアとNATOの北極圏における地政学的な対立が北極の国際協力に悪影響を及ぼした。NATO及びその北極圏内の加盟国である米国やカナダなどは、ロシアの北極方面の脅威の喧伝を始め、かつ中露の北極問題を巡る協力をネガティブに憶測し、曲解するようになった。

長期的に見ると、北極航路を切り開き建設することは中露両国だけでなく、各国ひいては世界にとって有利だ。北極圏の持続可能な発展を促進するため、中国は一貫して開放的で包摂的な北極国際協力を主張している。すべての関連国が航路などの各分野で協力し、関連する国際公共財の提供に全力を尽くすことを願う。(筆者=張耀・上海国際問題研究院海洋・極地研究センター主任)

「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年7月24日