japanese.china.org.cn |15. 09. 2024 |
平和を論じ、未来を共に築く 第11回北京香山フォーラムの3つの見所
第11回北京香山フォーラムが14日に閉幕した。このフォーラムでは、「グローバル・サウス」や「中米関係」、「安全協力とアジア太平洋の繁栄・安定」に加え、「多極化した国際秩序の行方」や「新興技術の善導」から「国際社会の軍縮の未来」といった多岐にわたるテーマが議論された。全体会議や並行分科会議、ハイレベル対話セッションや若手将校と学者の対話セッションなど、多様かつ充実したイベントが行われ、北京香山フォーラムの開放性と包容性を実感することができた。
重点課題の「解決策」を探る
特に注目された中米関係に関する会議では、両国のゲストが共存の道を模索した。米国の元国務次官補である華自強氏は中国語で「その人の言葉を聞き、その人の行いを見る」と述べ、協力のための道を見つける必要性を強調した。また、復旦大学国際問題研究院の吴心伯院長は、英語の格言「Talk the talk, walk the walk(言葉通りに行動せよ)」を引用し、米国は中国との関係において言行一致を求めた。
中国軍事科学院の李抒音研究員は、「北京香山フォーラムは問題解決を促進するプラットフォームであり、各国が食い違いや見解の相違を表明することで相互理解を深めることができる。これがフォーラムの価値と意義だ」と述べた。
発展途上国により多くの発言機会を提供
設立から18年を迎えた北京香山フォーラムは、平等な対話と結束してメッセージを発信する機会の提供を重視してきた。今年のフォーラムでは、発展途上国からの参加が一層拡大し、アジアやアフリカの学者が招かれ「グローバル・サウス」に関する議論が行われた。また、全体会議では「グローバル・サウス」の課題が議題に組み込まれ、4回の全体会議で発言した24人のゲストのうち、発展途上国からの参加者が半数近くを占め、北京香山フォーラムは発展途上国に発言の機会を増やすことに成功したと評価された。
中国南海研究院の学術委員会の吴士存主席は、「北京香山フォーラムの大きなな特徴は、参加国に平等なコミュニケーションの機会を提供することである。欧米主導の安全会議では発展途上国の声が無視されがちであるが、北京香山フォーラムではその状況が大きく改善されている」と語った。
中国の取り組みに対する評価の高まり
シンガポールの黄永宏国防大臣は全体会議で、「今回で10回目の中国訪問となり、北京香山フォーラムでの発言は6度目になる。中国は経済や軍事力を強化するだけでなく、平和と安全の維持においても重要かつ建設的な役割を果たそうとしている。その姿を見て、私たちは嬉しく思い、安心している」と中国語で述べた。
また、中国国際戦略学会の杜農一副会長は、「今年のフォーラムは信頼を高め、疑念を解消し、共通の理解を深め、協力を促進する面で大きな役割を果たした。北京香山フォーラムは引き続き幅広い意見を受け入れ、自由な論争を行う場であることを評価する」と感謝の意を表した。
第11回北京香山フォーラムは、平和を論じ、未来を築くための重要な場となった。中米関係の進展、発展途上国の発言機会の拡大、中国の貢献への評価など、多くの見どころがあった。今後もさらなる議論と協力を通じ、国際社会の平和と繁栄に貢献できることが期待される。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年9月15日