share
政治・安全>
japanese.china.org.cn |09. 12. 2024

ノートルダム大聖堂の再生、文明の相互参考の価値を証明

タグ: ノートルダム大聖堂
中国網日本語版  |  2024-12-09

ノートルダム大聖堂が12月8日、一般公開を再開した。フランス側はその前日に盛大な式典を開いた。マクロン仏大統領は式典のあいさつでフランス人を代表し、ノートルダム大聖堂を支援・再建したすべての人に謝意を表した。大聖堂の外壁には各種言語で「ありがとう」と表示された。

2019年の突発的な火災後、多くの国がノートルダム大聖堂の修復工事に支援の手を差し伸べた。中国は最も早くフランスとノートルダム大聖堂修復政府間協定を結んだ国で、中国の専門家が修復工事に参加した。中国の陝西省始皇帝陵博物院の専門家が今年2月にパリを訪れ、中仏共同でノートルダム大聖堂及び秦始皇陵木質遺跡・土製遺跡保護科学研究を行った。ノートルダム大聖堂の炭化木材サンプルの研究は世界初で、中国の専門家は初めてノートルダム大聖堂の尖塔に上がったフランス以外の専門チームとなった。

中仏のノートルダム大聖堂修復工事をめぐる協力は、中仏建築物保護協力、ひいては文化交流の一部に過ぎない。フランス建築は西側建築芸術の代表格だ。中仏両国の伝統的な建築物は材料も風格も大きく異なるが、両国の学者は相互学習の中で両国の建築芸術には想像を上回る相似点があることに気づいた。例えばノートルダム大聖堂の上方の骨組み「森」は、中国の歇山式の建築構造と非常に似ている。これこそが交流と相互参考の意義で、交流において相互促進し、理解を深めることができる。交流双方の文明の新たな生命力を引き出し、人類文明の彩りを豊かにする。

これは今日、特に現実的な意義を持つ。ノートルダム大聖堂の火災から5年以上に渡り、この世界ではさまざまなことが起きた。例えば世界的に流行した新型コロナウイルス、膠着状態に陥ったロシアとウクライナの衝突、中東で再燃した戦火などだ。この世界は5年以上前のノートルダム大聖堂と同じく、修復と保護が必要だ。実際にノートルダム大聖堂の鐘が再び鳴り響いたことは、人類社会は団結と協力により不可能を可能にできることを証明した。それを裏から支えるのは、文明の相互参考の力だ。これは各文明間の相互交流・学習・協力こそが、世界を修復する正しいやり方であることを示している。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年12月9日