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japanese.china.org.cn |22. 12. 2024

中国国防部、米の中国軍事力報告書に「強烈な不満」

タグ: 軍事力
新華網  |  2024-12-22

   【新華社北京12月22日】中国国防部の張暁剛(ちょう・ぎょうごう)報道官は21日、米国防総省が発表した中国の軍事力に関する年次報告書について、中国の内政に乱暴に干渉するものだとし「強烈な不満と断固とした反対」を表明した。

   張氏は次のように述べた。米報告書は中国の国防政策を曲解し、中国の軍事力の発展を憶測、中国の内政に乱暴に干渉し、中国軍についてデマ・中傷の限りを尽くし、いわゆる「中国の軍事的脅威」の言論を喧伝(けんでん)するものだ。われわれはこれに対し、強烈な不満と断固とした反対を表明する。

  中国は平和的発展の道を揺るぎなく歩み、終始変わることなく防御的国防政策を実行している。これとは逆に、米国は軍事上の優位性を利用して一極覇権を守り、「政権交代」を強引に推し進め、「カラー革命」をあおり立て、何かにつけて極限まで圧力をかけている。近年は不法にもイラクやアフガニスタンなどの国々に対し戦争や軍事行動をしかけ、極めて深刻な一般市民の死傷や財産の損失をもたらし、巨大な人道上の災難を引き起こし、数十万の死者、数百万の負傷者を生み、数千万人が家や故郷を追われた。戦争中毒の米国はいまや国際秩序の最大の破壊者、グローバルな安全保障の最大の脅威者となっている。

   中国の核政策はすべての核保有国の中で最も安定性、連続性、予見可能性を備えている。われわれは自衛防御の核戦略と核兵器先制不使用の核政策を堅持し、核戦力をつねに国の安全保障に必要な最低水準に維持している。われわれが核兵器を発展させるのは他国を威嚇するためではなく、防御と自衛のためであり、国の戦略的安全を保障するためである。一方、米国をみると、世界で最も大きく、最も先進的な核兵器備蓄を有しているばかりか、核兵器先制使用の政策を頑迷に固持し、国際と地域の平和・安定を著しく破壊している。米国はわが身を振り返って反省し、国家と集団の安全保障政策における核兵器の役割を低減させ、国際社会に責任ある説明を行うべきである。

   台湾問題は中国の内政で、中国の核心的利益中の核心であり、中米関係の越えてはならない最初のレッドラインである。中国軍は台湾周辺の海空域で演習活動を実施しているが、対象としているのは外部勢力の干渉と「台湾独立」勢力の挑発であり、これは主権と領土の一体性を守るための必要な行動、正義の行動である。米国が台湾地区との軍事的結託に拍車をかけ、武器売却と軍事支援を通じて台湾の武装化を加速することは「一つの中国」原則に著しく違反しており、「台湾独立」の気炎がのさばるのを助長し、台湾海峡情勢の緊張を高め、果ては衝突や戦争を引き起こすだけだ。中国は米国に対し、「一つの中国」原則と中米間の三つの共同コミュニケの規定を順守し、「台湾独立」分裂行為の極度の危険性を見極め、米台間の公式な往来と軍事的つながりを停止し、「台湾独立」分裂勢力の容認、支持をやめるよう促す。

   両軍関係は中米両国関係を構成する重要な一部である。米国が積極的、理性的な姿勢で中国と中国軍の発展に向き合い、平等と尊重を土台に、「衝突せず対抗せず、開かれた実務協力を行い、相互信頼を徐々に積み重ねる」両軍関係を構築するよう希望する。

   米国は20年余りにわたってこの種の極めて欺瞞(ぎまん)的で虚偽に満ちた報告を発表してきた。これは自身の軍事力発展のための口実探しにすぎず、世論をミスリードするものである。われわれは米国が虚偽の捏造(ねつぞう)をやめ、中国に対する誤った認識を是正し、両国・両軍関係の健全で安定した発展を図るよう促す。

   「新華網日本語版」2024年12月22日