トランプ氏の「グリーンランドを所有」は本気か

トランプ米次期大統領は「カナダを米国の51番目の州に」「パナマ運河を取り戻す」という発言に続き、「グリーンランドを所有し、支配したい」と述べた。その発言は再び全世界の注目を集め、世界の目をこの北極付近にある面積の広い島に向けさせた。トランプ氏の発言は「冗談」ではなく、グリーンランドを「アメリカ・ファースト」戦略の重要な一環とする可能性が高いと分析されている。

今回の「グリーンランド購入」や先ほどの「パナマ運河返還」という発言は、いずれもトランプ氏の外交戦略を現しているとの分析もある。米CNNは24日、トランプ氏のこれらの発言は「取引の前口上」のようだと伝えた。トランプ氏は先ほどパナマ運河返還の脅迫を出した際に、米国籍船舶の通航料を下げるよう求めた。23日の米週刊誌「タイム」によると、メアリー・ワシントン大学のスティーブン・ファーンズワース教授（政治学）は、「トランプ氏の同盟国への発言は、そのビジネス人生における高圧的なスタイルを想起させる。トランプ氏は勝利を求めている。米国の国旗がグリーンランドの上空にたなびかないとしても、欧州の人々はプレッシャーを感じ別のことを受け入れようとするだろう」と述べた。

「中国網日本語版（チャイナネット）」2024年12月25日