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japanese.china.org.cn |01. 01. 2025

【CRI時評】グローバルガバナンスを改善するための中国の考え

タグ: グローバルガバナンス
中国国際放送局  |  2025-01-01

 「冷戦後の平和が四面楚歌の状況になった年だった」「グローバルサウスの台頭が加速し、世界のガバナンスが深く変革した年だった」――。国際問題の観察者の間では、間もなく終わる2024年を振り返って人類の発展史における特異な一章となる年だったとの見方が広がっている。

 中国はこの年に、「どのような世界をどのように建設するのか」という時代の問いに向き合って、鮮明な答えを示した。すなわち、多国間主義をしっかりと実践し、国際協力を積極的に促進し、「南の発展」を全力で支持し、揺れ動く世界に貴重な安定性と確実性を注ぎ込んだことだ。

 2024年に「一帯一路」共同建設イニシアチブは新たな金色の10年に突入した。グローバル開発イニシアチブでは200億ドル(約3兆1600億円)近くの開発資金を投入して1100以上のプロジェクトを展開し、80以上の国がグローバル開発イニシアチブの「友情チーム」に加わった。

 習近平国家主席はG20リオデジャネイロサミットで中国が世界の発展を支持する8つの行動を発表し、貧困削減、食糧安全保障、科学技術革新などの重要分野で各国との協力を強化した。中国は中国・アフリカ協力フォーラム北京サミットで、中国とアフリカが手を携えて現代化を推進する十大パートナー行動を打ち出した。その中には、中国と国交を樹立したすべての後発開発途上国からの輸入品の全ての税目に関税ゼロ待遇を与えることも含まれていた。

 ドイツ紙のハンデルスブラットはG20リオデジャネイロサミットを、「グローバルサウスが新たな力を発揮しつつある」「国際政治は今、世界構造の大きな変革を経験している」と評した。

 グローバルサウスの集団的な台頭は、世界の大変化の顕著な特徴だ。2024年には「大BRICS協力」がスタートし、アフリカ連合が初めて21番目ののメンバーとしてG20リオデジャネイロサミットに参加するなど、グローバルサウスの影響力はさらに高まり、国際秩序を変革する重要な力になった。

 2025年には9カ国が新たにBRICSの正式メンバーになり、グローバルサウスの力はさらに強大になる見込みだ。

 多くの国際問題分析組織の予測によると、2025年には多くのリスクが著しく強まり、グローバルガバナンスにはさらに多くの努力が必要になる。中国は激動の世界に身を置きつつもリスクと試練を恐れず、引き続き揺るぎなく、平和の力、団結の力、開放の力、正義の力、包容の力であり続け、「同球共済(世界全体と共に困難を乗り越える)」を堅持し、人類運命共同体の構築を推進し、各方面とともにより良い未来を切り開いていく。(CRI論説員)

 「中国国際放送局日本語版」2025年1月1日