japanese.china.org.cn |17. 01. 2025 |
バーンズ氏も「小紅書」を使ってみては?
米国の青少年でつくる合唱団が天壇公園を散策しながら「如願」を歌い、ネット上で100万回の好評を集めた。「TikTok難民」と称する海外投稿者が小紅書に殺到し、期せずして中米両国の人々が歩み寄る新たな道を切り開いた。その一方で間もなく退任を迎えるバイデン政権は、半導体、人工知能(AI)、コネクテッドカーなどの中国への規制を集中的に打ち出した。先ほど離任した米国のバーンズ駐中国大使は、任期中の80%の時間を「米中競争の管理」に、20%の時間を「米中接触」に用いたとし、これは「ちょうどよいバランス」と称した。これらは中米関係の豊かさと複雑さを示すものだ。「環球時報」が伝えた。
中米関係は多面的で、小紅書にせよバーンズ氏にせよ、その異なる側面を示す。ゼロサムゲーム、さらにはマイナスサムゲームという考え方が、米政府の中国への認識と政策を主導しているのは事実だ。米国の民間が米政府の中国に対する各種デカップリングに不満を持ち、中国と接触する需要が旺盛で、自発的に意思疎通の盛り上がりを形成したことも事実だ。米国の対中政策の偏見が中米関係にもたらす損失は真実であり、中米の民間交流の活気が両国関係を癒やすのも同じく真実だ。
「你好(こんにちは)」米国の多くの投稿者は初めて小紅書に登録すると、探りを入れるようにこう挨拶する。西側の一部の政治家とメディアが長年かけて構築した、中国を貶める「情報の繭」の影響を受け、中国語のみの不慣れなプラットフォームを利用した当初、不安であったと認める人も少なくない。しかし彼らはすぐに、中国人の友好に驚かされ、中国人の開放的な態度で警戒心を解いた。米国の一部の投稿者はさらに、大洋の彼方にいる会ったこともない中国人ネットユーザーから「你好」と声をかけられ感涙したほどだ。スタンプを互いに送り、猫の写真を投稿し、さらには宿題の答え合わせ、こまごまとした日常生活をシェアする。両国のネットユーザーの交流は急速に熱を帯び、交流の話題は「面白い」から徐々に深まり、「情報の繭」に亀裂が生じる。
国務長官候補のルビオ氏など、米国の一部の政治家は最近、中米関係について言及している。いわゆる「中国の影響力」への持続的な中傷など、ネガティブな表現も少なくない。彼らの態度と政策の傾向が中米関係に多少なりとも影響を及ぼすことは確かだが、中米関係の未来を決めることはできない。米国のトークショーの司会が口にしたように、米政府のTikTok禁止の日が迫る中、米国のネットユーザーは「別の中国製アプリをダウンロード」という反応を示している。中米両国は太平洋で遠く隔たっているが、双方の経済・社会・文化はすでに深く相互融合している。グローバル産業・サプライチェーン、科学技術協力、教育交流、人員往来などの面で切っても切れない関係を構築している。今や中米の共通の利益は減るのではなくさらに増えている。両国の人々の相互理解促進と交流・協力の掘り下げの意欲は下がるのではなくさらに高まっている。
「米国はどのような中米関係を必要とするか」という重大問題をめぐり、米国の政治家と一般人の間には大きな温度差がある。バーンズ氏のいわゆる「競争8割、接触2割」というやり方は民意に大きく背いている。中国の発展を中傷し、米国の政権運営の問題を中国のせいにするような嘘は、日増しに鮮明になる真相を前にしその信憑性を失っている。米国のネットユーザーは「X」で「無数の米国人が政府に対抗するため小紅書をダウンロードした結果、数百万の中国人と楽しく交流することで、米国の数十年に渡る中国に対する非友好的な宣伝が瞬時に崩れることになった」と投稿し、多くの「いいね」を集めた。世界1、2位のエコノミーで国連安保理常任理事国である中国と米国の間には協力とウィンウィンの大きな空間がある。これこそが中米関係の確かな基礎であり、移ろいゆくタカ派の政治家だけに定義されるべきではない。
「世界の二大国を敵にさせようとしているが、私たちは友達になろうとしている」「この時の相互の愛と信頼を覚えるべきだ」小紅書は現在、中米両国の人々の伝言板になっている。その裏側には両国及び国際社会の平和、繁栄、普遍的に安全な世界への素朴な願いがある。中米関係の希望は人々にあり、基礎は民間に、未来は青年に、活力は地方にある。人々は「如願」の歌声、小紅書のメッセージ、「China Travel」の盛況、「黒神話:悟空」の人気から、大勢の赴く所と人心の向かう所を目にした。バーンズ氏も小紅書をダウンロードしてはどうだろうか。米政府が対中政策を策定し是正する際に、「小紅書現象」が一枚の鏡になることを願う。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年1月17日