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japanese.china.org.cn |12. 02. 2025

AIグローバルガバナンスは地政学を超越せよ=傅瑩氏

タグ: AIグローバルガバナンス
中国網日本語版  |  2025-02-12

中国外交部元副部長の傅瑩氏は10日に仏パリで、人工知能(AI)のグローバルガバナンスは地政学的な干渉を超越するべきであり、中国側は国際社会と手を携え共にAIの安全な発展を促進する願いを持つと述べた。

傅氏は、現在の地政学的な干渉により、多くの人は中米AI協力を楽観していないと指摘。傅氏は、キッシンジャー氏とエリック・シュミット氏が2019年に北京でAI安全円卓会議に出席した際に、AIの未来のリスクに懸念を示したことを振り返った。傅氏はその時、「中米が手を携え世界各国と協力できれば、人類は機械をコントロールできる可能性があるが、各国が相互排斥し高い知能を持つ機械を利用し互いに対抗すれば、機械が勝つ確率はより高くなるだろう」と答えた。傅氏は、「現在の米国の中国に対するテクノロジー封鎖とプレッシャーは、世界の協力の雰囲気を損ねている。テクノロジーの爆発と中米関係のダメージという2本の曲線が交わり、緊張をエスカレートさせている。米国はAIの先進的かつ革新的な発展がスムーズで、中国は垂直応用分野でリードしている。この2つの勢力の結合こそが、AIひいてはAGI(汎用人工知能)の安全と、責任ある応用にとって最高の活路だが、見通しはそれほど明るくないとする人が多い。中国は中米の協力とグローバルガバナンスに冷静な態度を保っており、かつ食い違いにおいて相互の核心的利益と重大な関心事を尊重し、相互尊重、平和共存、協力・ウィンウィンの原則を堅持するよう求めている」と述べた。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年2月12日