| japanese.china.org.cn |26. 06. 2025 |
東南アジアで中国への信頼が深まる理由とは?
タグ: 東南アジア 地政学 貿易 関税
中国網日本語版 | 2025-06-26
米外交専門誌「フォーリン・アフェアーズ」(7・8月号)は、「東南アジアの選択、中国傾斜の背景」という文章を掲載した。その要旨は以下の通り。
東南アジアは中国と米国による競争の主な舞台になる。多くの東南アジア住民は現在、中国の実力は米国に遜色ないと信じている。
東南アジアと中国の関係は単一的要素により構築されたものではなく、各国政権の内政の課題および経済的機会と、米国の持久力への評価や地政学的要因が複合的に作用している。特に内政は決定的影響を持つ。中国はすでにASEAN最大の貿易相手国(貿易額シェアは32.6%)であり、ASEAN各政権は自国の経済的需要と政治安定に中国が最適な支援を提供すると確信している。
直接投資分野では、中国は同地域で米国に遅れているものの、「一帯一路」共同建設プロジェクトを通じ複数の国で急激に追い上げており、世界各地の多くの大型インフラ事業への援助を担当している。
経済面では、トランプ米大統領が4月初めに東南アジア諸国に課した高関税(後に一時停止)が将来の不確実性をもたらした。もし米国が経済・軍事の両面でこの地域を軽んじる姿勢を強めれば、ASEAN10カ国は相互依存を深め、オーストラリアや日本、韓国との連携を強化せざるを得なくなる。とはいえ根本的には、地理的条件が各国の選択を左右する。ラオス、ミャンマー、ベトナムなど中国と国境を接する国々は、自然と中国の影響圏に入ることになるだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年6月26日
