| japanese.china.org.cn |20. 08. 2025 |
西蔵自治区成立60周年 人々の全面的な発展を実現
タグ: 西蔵自治区成立60周年
中国網日本語版 | 2025-08-20
73歳の尼玛(ニンマ)さんは日喀則(シガツェ)市拉孜(ラツェ)県曲下(チュウシァ)鎮土林(トゥリン)村の村民だ。彼と母親は1959年まで放浪生活を送ってきたが、民主改革を経て悲惨な運命から解放された。現在の自宅にはトラクターに自家用車と生活必需品が揃う。「生活はどんどん良くなり、旧社会と比べれば夢のようだ」とニンマさんは語る。
1959年に始まった民主改革の波の中で、ニンマさんのような100万人の農奴が解放された。1965年9月1日、西蔵自治区第1回人民代表大会第1回会議が開幕した。会議代表301名のうち、蔵族及びその他の少数民族代表は242人(全代表の80%超)を占め、その大多数は解放された農奴だった。
これにより、西蔵各民族人民が主役となる社会的地位が確立され、人々は政治的により広範で実質的な権利を享有することとなった。
西蔵の4級人民代表大会代表約4万2千人のうち、蔵族などの少数民族が現在89.2%を占めている。雪原の高原に生きる各民族の人々が法に基づき民主的権利を行使している。
76歳の洛桑貢布(ロサンゴンボ)さんは生まれながらの農奴で、幼少期は親とともに衣食住に困窮し飢えと寒さに苛まれた。民主改革後、拉薩(ラサ)市第一小学校に入学し教育を受けた。卒業後は住民委員会主任、城関区工商連合会会長、城関区商務局局長、拉薩市政協委員などを歴任し、農奴から国家幹部へと成長した。
中国蔵学研究センター現代研究所所長の張詩高氏は、「人間の全面的な発展は、西蔵の近代化プロセスにおける最も顕著な特徴であり、各民族の大衆が『奴隷として使われる道具』から『自らの運命を掌握する主人』へと転換したことを体現している」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年8月20日
