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japanese.china.org.cn |21. 10. 2025

中国の五カ年計画、世界経済構造に影響=英メディア 

タグ: 四中全会
中国網日本語版  |  2025-10-21

英国放送協会(BBC)10月20日付記事 原題「中国が新たな五カ年計画を策定へ——これまでの計画は世界をどう変えたか」

中国共産党第20期中央委員会第4回全体会議(四中全会)が北京で開幕し、「国民経済と社会発展の第15次五カ年計画の策定に関する中共中央の提案」が審議される。本提案は今後5年間の発展の青写真を示す。

米アジアソサエティ政策研究所の政治アナリストのニール・トーマス氏は、「五カ年計画は中国の目標達成の意志を明確化し、国家資源を戦略的優先分野に集中させる」と指摘。歴史が証明する通り、これらの決定は常に世界に重大な影響を与えてきた。以下は世界経済構造を再構築した代表的な三つの五カ年計画だ。

・1981-1985年 改革開放への道

トーマス氏は、「民族的自尊心の回復においても、世界の大国としての地位確立においても、現在の中国は1970年代の人々が想像もできなかった姿だ」と評する。これは世界経済構造を根本から変革した。欧米の数百万規模の製造業雇用が、21世紀に中国沿岸部の工場に移転した。

・2011-2015年 戦略的新興産業

中国は2001年のWTO加盟で「世界の工場」としての地位を築いた。中国指導部は世紀の変わり目に、次の発展段階を見据えていた。中国は当時「中所得の罠」を回避するため、単なる安価な製造業からの脱却と戦略的新興産業の創出を必要としていた。これは電気自動車(EV)や太陽光パネル等のグリーン技術開発を意味した。気候変動が欧米の政治課題で重要性を増す中、中国はこれらの新興産業に史上最大の資源を投入した。

中国は現在、再生可能エネルギーとEV分野で圧倒的な世界首位であるばかりか、これらの生産に不可欠なレアアース供給網もほぼ掌握。半導体製造や人工知能(AI)に必須なこうした重要資源の支配は、グローバルサプライチェーンにおける中国の優位性を決定づけている。

・2021-2025年 質の高い発展

今回の計画は、中国の技術分野の主導権争いへの挑戦を示し、最先端分野への躍進を後押しする。TikTokの急成長、ファーウェイ(華為技術)、さらにはDeepSeekの成功が、中国技術産業の興隆を証明している。

トーマス氏は、「国家安全保障と技術的自立は現在、中国の経済政策の中核的使命だ。これは『中華民族の偉大なる復興』を目指す社会主義现代化強国建設の大業に合致し、中国が他国に制約されない態勢を確立する」と述べた。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年10月21日