| japanese.china.org.cn |29. 10. 2025 |
「十五五」計画に関する建議 現代的産業体系を構築、実体経済の基盤を強化
中国共産党第20期中央委員会第4回全体会議(四中全会)で採択された「国民経済・社会発展第15次五カ年計画の策定に関する中共中央の建議」(以下「建議」)は、社会主義現代化の基本的実現プロセスにおける「十五五」期間(2026−30年)の重要な地位を的確に捉え、同期間における中国の経済・社会発展について体系的な構想と戦略的布陣を示した。勢いに乗ってさらに上を目指し、中国式現代化建設を持続的に推進するための壮大な青写真を描き、前進の方向を指し示した。
現代的産業体系は中国式現代化の物的・技術的基盤だ。「建議」は、「現代的産業体系を構築、実体経済の基盤を強化」を各論の第一節に位置付け、経済発展の力を実体経済に集め、スマート化・グリーン化・融合化の方向性を堅持し、製造強国・品質強国・宇宙強国・交通強国・ネットワーク強国を迅速に建設し、製造業の適正比重を保ち、先進製造業を中核とする現代的産業体系を構築すると提唱している。
伝統産業は中国の産業体系の基盤だ。「建議」は、重点産業の質向上・高度化や、産業サプライチェーンの自主的制御レベルの向上を促進するなどの方針を示した。推計によれば、伝統産業の質的向上と量的適正成長を加速させることで、今後5年間で約10兆元規模の新規市場の創出に期待できる。
「建議」は新興産業・未来産業の育成強化に関して、新興基幹産業の育成、産業革新プロジェクトの実施、産業エコシステムの整備などに注力する方針を提示。未来産業の先手の布陣では、量子技術、バイオ製造、水素/核融合エネルギー、ブレイン・マシン・インターフェース(BMI)、エンボディドAI、第6世代移動通信(6G)などを新たな経済成長の柱とすることを明確にした。
国家発展改革委員会の鄭柵潔主任は、「これらの産業の潜在力が引き出されれば、今後10年間の新規増加規模は現在の中国ハイテク産業の規模に匹敵し、質の高い発展に持続的に新たな原動力を注ぐことになる」と表明した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年10月29日
