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japanese.china.org.cn |25. 11. 2025

高市発言で中国が国連事務総長への立場表明書簡を送った深意とは?

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「人民網日本語版」  |  2025-11-25

中国の傅聡国連大使は21日、グテーレス国連事務総長に対し、日本の高市早苗首相による中国関連の誤った言動について中国政府の立場を明確に表明する書簡を送った。その目的と効果について、蘇暁暉・特約論説員が以下のように分析した。

高市早苗首相が台湾関連の誤った発言をした後、中国側は迅速に厳正な立場を表明し、厳正な申し入れを行うとともに、一連の対抗措置を取った。その目的は、高市首相に問題の深刻性を認識させ、根本的な是正を要求することだった。中国の国連大使から国連事務総長への書簡には、実は重要な目的がいくつかある。

第一に、中国は国際社会に問題の理非曲直を知ってもらう必要があった。高市首相の誤った発言は、自ら中国を挑発するものであり、すでに中国の核心的利益に抵触した。書簡は3つの「初めて」を指摘することで、日本による台湾海峡への武力介入の危険性や、米国を巻き込もうとする企てを改めて強調した。国際社会に対し、日本側の挑発がいかに深刻で本質的な問題を孕んでいるかを知ってもらう必要があった。

第二に、中国が改めて強調したのは国際秩序維持の重要性である。2025年は中国人民抗日戦争ならびに世界反ファシズム戦争勝利80周年という重要な節目にあたり、台湾光復(日本の植民地支配からの解放)80周年にもあたる。だが、この節目において我々が目の当たりにしているのは、こうした日本側の誤った動向である。とりわけ現在の高市政権は「専守防衛」原則のさらなる突破も企てている。日本側のこうした動きは地域の安全保障と国際秩序にさらなる衝撃をもたらしている。(編集NA)

「人民網日本語版」2025年11月25日