| japanese.china.org.cn |15. 12. 2025 |
日本軍国主義の復活阻止は正義の勢力の共通意志
「竜がとぐろを巻き虎がうずくまるが如し、祖先の教えを鼎に銘記す、過去を受け継ぎ未来を切り開く、永遠に心に刻み忘れまじ」。12月13日、「2025年南京大虐殺犠牲者国家追悼式典」の会場で、88人の青少年代表が「平和宣言」を朗読して、歴史を銘記し平和を守る揺るぎなき信念を伝えた。(人民日報「鐘声」国際論評)
中央公文書館は同日、ロシア側から中国側に引き渡された、ソ連による中国侵略日本軍731部隊への尋問に関する機密解除文書を公開した。第二次世界大戦中、日本軍国主義は中国人民に対して筆舌に尽くし難い侵略の罪行を犯した。南京大虐殺の凄惨さ、残虐極まりない細菌戦等は、人類史における極めて暗黒の1ページである。ロシア側から引き渡された文書は、731部隊による犯罪行為の関係者200人余りのうち、公開裁判を受けた12名の戦犯が、国際条約に違反し細菌戦を準備・実行した罪を自供したことを明らかにしている。この文書は、中国側の保存する731部隊の跡地、731部隊の犯罪行為に関する文書などと補完し合い、証明し合うものであり、反論の余地なき動かぬ証拠によって、歴史の真実を確たるものにし、日本軍国主義による細菌戦発動が組織的かつ計画的な、上層部の命令で行われた国家犯罪であることを一層明らかにした。
国際社会は日本軍国主義の侵略行為に対して、とうに正義の審判を下している。「カイロ宣言」「ポツダム宣言」等の国際的な法的文書は、戦後国際秩序の基本原則を確立し、侵略への反対、戦犯の処罰、軍国主義の根絶等について明確に定めた。第二次大戦の勝利後、極東国際軍事裁判と中国戦犯審判軍事法廷はいずれも、南京大虐殺について調査し、法的にその性質を確定し、結論を下した。日本軍国主義が歴史によって断罪されるべきであることは、時代が移ろおうともいささかも変わることはない。しかし、日本はこれまで真の意味で歴史の罪責を反省したことがなく、右翼勢力による歴史修正が止むことはなく、今や軍国主義が息を吹き返す勢いさえある。日本の首相である高市早苗氏は就任以来、戦後国際秩序に関わる台湾問題において重大な挑発を行うと同時に、「非核三原則」の見直し、武器輸出規制の緩和、防衛費の継続的増加を企てており、軍国主義の復活、第二次大戦の勝利の成果の破壊、戦後国際秩序への挑戦という危険な傾向を露呈している。国際社会はこれに強く警戒しなければならない。
歴史の忘却は裏切りを意味し、罪責の否認は再犯を意味する。今年は世界反ファシズム戦争勝利80周年にあたり、共同で歴史的正義を守り、日本軍国主義の復活を防ぐことは、国際社会の正義の勢力に共通する意志である。ロシアが歴史文書を引き渡し、フランスの青年が上海爆撃や民間人虐殺など第二次大戦中の日本軍の犯罪行為を暴く写真を中国側に寄贈し、日本の学者が中国侵略日本軍華南細菌戦「波第8604部隊」名簿のカラースキャン画像を寄贈するなど、喜ばしいことに、ますます多くの国や人々が、歴史の記憶を守り、人類の正義を守る列に加わってきている。「すでに起きた事を認めるのは恥ではない。真に恥ずべきは、起きた事をなかったことにすることだ」「歴史の真実を避けるのなら、軍国主義の暗い影から抜け出すことは困難だ」。日本の右翼政治屋は、有識者のこうした声によく耳を傾け、侵略の歴史をしっかりと深く反省し、軍国主義の負の遺産を徹底的に清算し、真に平和発展の道を歩み、実際の行動によってアジア近隣諸国と国際社会の信頼を得るべきだ。
南京大虐殺犠牲者国家追悼日を設け、民族の苦難の記憶を新たにするのは、憎しみ続けるためではなく、教訓を汲み取り、未来を切り開くためである。今日の中国は、すでに社会主義現代化国家の全面的建設という新たな道のりに足を踏み出しており、中華民族の偉大な復興は阻むことのできない勢いにある。中国は確固として揺るぎなく平和的発展の道を歩み、永遠に世界の平和の力、安定の力、進歩の力であり続ける。中国は全世界の平和を愛する国家や人々と共に、軍国主義・ファシズム復活のいかなる企ても阻止し、第二次大戦の勝利の成果と戦後国際秩序を共同で守り、人類の平和と発展という崇高な事業に、より大きな貢献を果たしていく。(編集NA)
「人民網日本語版」2025年12月15日
