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japanese.china.org.cn |15. 12. 2025

731部隊に「特別移送」された被害者7人の記録を新たに発見

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「人民網日本語版」  |  2025-12-15

林喜雲、李洪鵬、汪景橋、王福釣、朴昌允といった「特別移送」された人の名前が書かれた報告公文書(画像提供・吉林省公文書館)。

吉林省公文書館は今月14日、新華社の独占取材に対して、同館は中国侵略日本軍の関東憲兵隊により、第七三一部隊(以下「731部隊」)に「特別移送」され、細菌戦実験の対象にされた被害者7人、及び関連情報を新たに発見したことを明らかにした。これにより、731部隊の残虐な行為の確固たる証拠がさらに補充されることになった。

いわゆる「特別移送」とは、旧日本軍が中国を侵略した期間中、関東憲兵隊を含む軍・警察機関が、日本に抵抗する諜報員や愛国者、その他の中国人を裁判にかけることなく直接731部隊に引き渡し、人体実験を行うという残虐行為を指す。「特別移送」制度は、731部隊が人体実験対象を系統的に確保する重要なルートだった。

中国侵略日本軍「間島」憲兵隊の中共地下工作員・王玉祥に対する取り調べ報告公文書(画像提供・吉林省公文書館)。

新たに発見された公文書によると、林喜雲さんや李洪鵬さん、汪景橋さん、王福釣さん、朴昌允さんら5人は1942年6月に「特別移送」された。また宋少奎さんと王玉祥さん(別名王福昌、王欽昌)の2人も別の時期に「特別移送」された。2人は、中国侵略日本軍の東寧憲兵隊、「間島」憲兵隊に拘束され、職業は「農民」と「伐採工」と記録されている。

「特別移送」の対象となり731部隊に送られた人が生還することは不可能で、非人道的で、残虐な人体実験が待っていた。公文書の記録によると、拘束され、取り調べを受け、申請、認可され、引き渡されるまでの期間はわずか数日で、長くても1ヶ月足らずだった。

中国侵略日本軍の関東憲兵隊司令部の王玉祥を「特別移送」することに関する指令公文書(画像提供・吉林省公文書館)。

吉林省公文書館歴史公文書管理処の柳沢宇処長によると、現時点で、同館で保存されている公文書で「特別移送」されたと記録されている被害者は284人に達している。これらの公文書は、731部隊の「特別移送」という犯罪制度の全貌を明らかにし、731部隊が人体実験という極悪非道な犯罪行為を行った確固たる証拠となっている。(編集KN)

「人民網日本語版」2025年12月15日