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japanese.china.org.cn |21. 01. 2026

中国侵略日本軍の罪証を探し続け、歴史の真実を伝えた日本人

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「人民網日本語版」  |  2026-01-21

このほど開催された南京公共外交(パブリック・ディプロマシー)協会主催の第10回「梧桐賞」授賞式で、日本の元毎日放送記者である加登英成氏が「記念活動世論宣伝賞」を受賞した。長年にわたり南京大虐殺の真実を探り、報道してきた功績が評価された。人民日報が伝えた。

1990年10月、衆議院議員であった石原慎太郎氏が、世界を震撼させた南京大虐殺は「中国人がでっち上げた話」であり、中国は「日本のイメージを傷つけたが、それは嘘だ」と公然と主張した。これを受け、加登氏は早稲田大学の洞富雄教授に助言を求めた。洞教授は、南京安全区国際委員会の総幹事を務めたジョージ・フィッチの回想録『My eighty years in China』を取り出し、「この本に言及されているフィルムを見つけることができれば、南京大虐殺を証明する強力な証拠になるはずだ」と語った。

歴史の真実を探るため、加登氏は調査取材を開始。1990年12月26日付のニューヨーク・タイムズ紙で、「美国紀念南京大屠殺受難同胞連合会」が掲載した「南京大虐殺で犠牲となった同胞を追悼し、石原慎太郎の主張に反論する」と題する文章を目にした。そこには、南京大虐殺の史料の手がかりを世界中から募るための電話番号が記されていた。加登氏は同連合会に連絡を取り、フィッチの娘が11分間の映像のコピーを連合会に送っており、フィルムはロサンゼルスの映画センターに保管されていることを知った。

加登氏は映像を見た後、直ちにこの情報を日本のメディアに伝えた。1991年7月3日夜、日本のNHK、テレビ朝日、TBSが、米国で南京大虐殺を記録した映像が発見されたという重大ニュースを報じ、共同通信や毎日放送なども特集報道を行い、日本の社会と学術界に強い衝撃を与えた。

その後も、加登氏は歴史の真実を求めて奔走し続けた。映像で得られた手がかりをたどって南京を訪れ、南京大虐殺の生存者である夏淑琴さんらを取材したほか、米国ではマギー牧師の息子デービッド・マギーさんや、フィッチの娘夫妻を取材したほか、東京裁判における証人証言の詳細な資料も調査した。これらを基にして加登氏が制作したドキュメンタリー番組『フィルムは見ていた 検証南京大虐殺』は、1991年10月に毎日放送で放送された。

加登氏は「近年、日本では政治の右傾化が激化し、一部の政治家は侵略の歴史を否認し、自分達に都合の良い歴史のナラティブを作り上げて後世に伝えようと企てている。南京大虐殺の動かぬ証拠を、より多くの日本の若者に知ってもらう必要がある。とりわけ、日本がなぜあの侵略戦争を引き起こしたのかだ。真実の歴史を語ることは、日本の義務だと私は考える」と語った。(編集NA)

「人民網日本語版」2026年1月21日