| japanese.china.org.cn |06. 03. 2026 |
新たな5カ年計画の開始年 成長目標に込められた「世界のチャンス」
年に一度の中国の「両会(全国人民代表大会と中国人民政治協商会議)」は、中国の経済と社会の発展を観察するための重要な窓口だ。今年の政府活動報告は、第15次5カ年計画の開始年である2026年のGDP成長予測目標を4.5%~5%に設定し、「実際の活動においてより良い結果を得るよう努力する」と表明した。この目標は、現在の複雑な国際経済環境に対応して、安定の中で前進を求める発展の中国の志向を示している。発展計画から見れば、この目標は2035年までの長期目標との整合性を維持している。試算によれば、2035年までに1人当たりのGDPを2020年比で倍増させ、中国を中等先進国の水準に到達させるには、今後10年間の中国経済の年平均成長率を4.17%以上に維持する必要がある。今年の成長目標はこの水準を上回っており、長期目標の堅持を示すとともに、第15次5カ年計画期間中の発展の基盤を固めるための動力を提供するものだ。
同時に、成長目標の背後にある方向性はより明確化された。多くの海外メディアは、中国の発展構想が「速度優先」から「質優先」に転換されたことに注目している。今年の政府活動報告は高い質の発展の推進を明確に打ち出し、一連の戦略的任務を配置した。では、中国の発展がより「質」を重視するようになれば、世界はそこからどのようなチャンスを得るのだろうか。
まずは、中国の巨大市場がもたらす発展のための新たな空間だ。報告は「強大な国内市場の建設に力を入れる」ことを提言し、住民の増収促進、商品消費のアップグレード推進、サービス消費の向上などの措置を通じて消費の潜在力を開放すると表明した。消費構造が絶えず改善されるにつれ、世界の物品とサービスを求める中国市場の吸引力はさらに増強されることになる。
次に、イノベーション主導がもたらす新たなエネルギーだ。中国では現在、人工知能(AI)、AIの大規模言語モデル、ロボットなどの技術が急速に発展し、産業での応用が絶えず進められている。政府活動報告は、新たなエネルギーの育成を加速し、科学技術の自立自強を推進し、スマート経済の新たな形態を構築することを提言した。国際世論は広く、中国のイノベーション能力の向上が世界にチャンスをもたらすとみなしている。
このほか、中国が高水準の対外開放を拡大する歩みもより確固たるものになった。今年の報告は、サービス業での開放拡大と双方向の投資協力の増進を提案し、「一帯一路」の高い質の発展を推進すると表明した。中国は、世界で保護主義が台頭する背景にあっても、開放の拡大を堅持し、世界経済に確定性を注ぎ込み続ける。
中国式現代化は第14次5カ年計画の着実な締めくくりから第15次5カ年計画のスタートへと、絶えず押し進められている。中国経済は高い質の発展が深め続けられるにつれ、自らの発展のための動力を蓄積するだけでなく、世界に重要なチャンスを提供し続けていく。(CGTN論説員)
「中国国際放送局日本語版」より 2026年3月6日
