| japanese.china.org.cn |24. 03. 2026 |
グローバル文明イニシアティブ3周年に見えた希望=小林正弘
文=小林正弘
清華大学法学博士 Genuineways IP Inc.パートナー
3月15日、習近平総書記が中国共産党・世界政党上層部対話において初めて打ち出した「グローバル文明イニシアティブ」が3周年を迎えた。このイニシアティブは世界文明の多様性を尊重し、全人類共通の価値観を発揚し、文明の継承と革新を重視し、人的・文化的分野における国際的な人文交流と協力を強化することを核心としている。
世界で不信と対立が深まり紛争が絶えない中、中国政府ならびに関係機関では文明間対話や人的交流を進める取り組みが重層的に行われている。例えば、中国・エジプト合同考古学チームによる中国の遺跡探査先端技術とエジプトの学術的知見を融合させたエジプトの遺跡発掘などの文化事業、アジア文明対話大会、グローバル文明対話閣僚会合といった国際プラットフォームの構築、訪中ビザの緩和などが挙げられる。
民間レベルでも、文明間対話につながる現象がネット上で広がっている。「中国人になろう」チャレンジ「Becoming Chinese」が今、海外のソーシャルメディアで人気を集め、行動がどんどん「中国化」する「チャイナマキシング(Chinamaxxing)」という新しい言葉まで誕生している。朝に白湯を飲んだり、体によい中国茶を調合して自分で煮出すなど、アメリカ人をはじめ各国の一般ネットユーザーが中国の伝統的な生活スタイルを日常生活に取り入れて楽しむ体験動画がブームになっている。
中国人が白湯やお茶など温かい飲み物を好む習慣には、何千年と続く体を冷やさないようにして病気を防ぐ中国医学の知恵や哲学思想などが息づいている。私自身も周りの中国人から勧められて、朝起きるとまずお湯を一杯飲むのが日課だ。宗教、国家体制、イデオロギー、文化の差異ばかりに目を向けるのではなく、そこで生活している民衆の暮らしや日常に目を向けることが、「様々な差異があっても実は同じ人間なのだ」との気づきに繋がる。
中国に限らず、各国の歴史と文化には世界の人々を惹きつけてやまない魅力と学ぶべき知恵に溢れている。それらを体験し良いものは取り入れてみることは自身の生活をより豊かにしてくれる。そしてそれは、相手の国の歴史や文化を知り、相互に理解と尊敬を深めるための大切な一歩となる。
「グローバル文明イニシアティブ」は世界文化の多様性を尊重し、全人類の共通の価値観を発揚することを強調している。民族、体制、イデオロギーの壁を超えて、文化の全領域にわたる民衆同士の心と心が通じ合う交わりこそが、あらゆる差異をより深い次元から乗り越えていくための確かな力となる。
文明間対話を推進し、異文化体験を通じて、互いに平等で尊貴な生命をもつ人間なのだとの最大の共通項に目を向け、人類運命共同体の思想を世界の潮流にしていくことが、今ほど要請されている時代はない。「グローバル文明イニシアティブ」は文明間対話と相互理解を促す希望の光となっている。中国政府の文明間対話推進のリーダーシップと世界各国の民衆の声に心からの敬意を表したい。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2026年3月24日
