お茶の入れ方――潮州式の入れ方
 

  1、特徴 これは粗製品のお茶に適した方法で値段のそれほど高くない一般のお茶の上品な味を引き出すことができる。一気にすすめることを重んじ、つまり、お茶を入れるとき、おしゃべりをすることは慎み、なるべく邪魔されるようなことは避け、エネルギー、息、神経を統一する境地に入ることを要求される。器の選択、動作、時間及びお茶を入れるためのお湯の変化などがいずれもきびしく要求される。(日本の茶道に似てはいるが、ただ茶器に対する要求は日本の茶道ほどではない)
  2、お茶を入れ段取り
  茶器の準備 お茶を入れる者は正座し、息を静め、精神を集中する。右のふとももの上に急須を包む布、左のふに茶杯を拭く白い布、机の両側に二枚の四角形の布、その真ん中に茶匙と急須を置く。
  円筒形茶杯を暖める 沸いた熱湯を急須にいれ、さらに円筒形茶杯にいれる。
  急須を乾わかす 急須の口を包む用の布に向けて水滴が無くなるまで手で急須の胴体を叩く。続いて水分が完全に無くなるまで扇子であおぐように急須を横に振る。この時腕をゆっくりと動かす必要がある。
  茶葉を置く 手で茶葉の分量を測り、その乾燥の度合によって茶葉をあぶる時間を決める。
  茶葉をあぶる 茶葉を急須にいれる。茶葉の分量を測るとき、湿り気がないようであればあぶらなくてもよい。湿り気があれば、良くあぶる必要がある。茶葉をあぶるのは火ではなくて熱湯であぶる。そうすれば、粗製品で古い茶のカビの匂いが無くなり、新鮮さと香ばしさのある味がすぐ溢れ出る。(潮州式の急須は密封性の良いもので、換気のための穴も水を遠ざける機能があり、茶葉をあぶる前に水で、接合個所を封じ、熱湯をかけるときに水気がにじみ込まないようにする)
  茶杯を洗う 茶葉をあぶるとき、円筒形茶杯内の水を茶杯にいれる。
  熱湯を入れる 茶葉をあぶったあと、急須を熱湯池から引き上げて専用布で包み、急須内外の気温を調和させるように急須を揺り動かす。その後、急須を茶池に置き、適温のお湯を急須にいれる。
  急須を揺り動かす お湯をいっぱい入れると、すぐに急須を茶池から取り出して机の布巾の上に置き、茶葉からにじみ出る物のバランスがとれるように換気のための穴を塞いで急須を左右に素早く動かす。最初に四回動かしたら、二回目と三回目は一回ずつ減らさなければならない。
  お茶を入れる 急須を動かしてから、お茶を茶湯の中にいれる。一回目の茶湯を干すと、急須内の湿度のバランスをとるために専用の布で急須を包んで力を入れて上下に振り動かす。振り動かす回数と揺り動かす回数はちょうど反対で、一回目は左右に揺り動かすことが多く、上下に振り動かすことが少ないが、二回目と三回目は揺り動かすことが少なくなり、振り動かすことが多くなる。
  茶杯に入れる 潮州式の茶の入れ方は三回入れることになっている。三回の茶湯は一致したものでなければならない。そのために、精神を集中させる必要がある。三回終ってから重荷を下したかのように、茶を入れる者はお客とともにお茶を茶杯に入れて賞味することが出来る。
  注 以上は潮州の一般の流派の茶入れ方に過ぎない。

 

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