プイ族の「娘茶」
 

  プイ族の人びとが飲んでいるお茶はいずれも自製のものである。プイ族の人たちは山でお茶と同じようにお湯に入れて飲める他の植物を採集するときもある。お茶と一緒に加工し、また金銀花という漢方生薬を加え、お茶を作る。この種のお茶は独特な味がしておいしい。また熱をさまし、スタミナをつける働きがある。すばらしい飲み物である。プイ族の人たちが作ったお茶の中で、「娘茶」という独特な風味の名茶がある。「娘茶」はまだお嫁にいっていないプイ族の娘さんたちが心をこめて作るお茶である。このお茶は売るためのものではなく、おみやげとして親類の人たちにプレゼントするものである。あるいは恋愛や婚約をする時、実家の人たちが贈物として婚約の相手にプレゼントするものである。名茶で娘さんたちはその純粋な愛情を表すのである。
  プイ族の家族では男女老幼にお茶を飲む習慣がある。お茶は暮らしの中で欠すことのできないごく普通の飲みものである。お茶を入れたかめは一日中沸いている。プイ族の陣びとは互いにお茶をすすめながら、お茶の味を品評し、古今東西のことを語り合う。お茶はプイ族の人たちの往来、交流をつなぐうえで重要な役割を果たしている。

 

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