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テレビ放送

 1958年春、中国は最初のテレビ局――北京テレビ局(中国中央テレビ局の前身)を開設し、同年9月2日から放送を正式に始めた。その後のかなり長い期間、テレビ業の発展は緩やかであった。これは国の経済が急速に発展していなかったことと関係があった。

 改革・開放政策の推進につれ、80年代に入ってから、テレビ放送は大きな発展をとげた。その後の8年間に、テレビ視聴者数は毎年6100万人の増加で逓増してきた。現在、全国のテレビ保有台数は3億台で、視聴者数は11億人余に達している。
 1992年5月4日、北京有線テレビ放送局が誕生し、放送を正式に始めた。それ以前はわずかばかりのチャンネルでテレビを見るしかなかった視聴者は、なんと画面のはっきりした数十チャンネルの番組放送を楽しめるようになった。

 中国政府は僻遠地域のテレビ放送の発展にゅ力を入れている。現在、僻遠地域の県(市、町)にはテレビ中継放送施設がつくられ、テレビ放送のカバーする地域はますます広くなっている。テレビ放送はマイクロ波と衛星放送地上ステーションによって送信され、2400万の各民族の人びとは外部の世界をあまり知らなかった状態からテレビを見るようになった。

 中央テレビ局は全国の3000余のローカルテレビ局と連係して、衛星と地上中継ネットシステムからなる世界最大のテレビ放送ネットをつくっている。これは、中国のテレビ放送業が量的にも質的にも充実した力をもち、人口の最も多いこの国のテレビ文化の豊かさを示している。

 年一度の上海テレビ祭では、評定、授賞が行われるほか、テレビ学術交流とテレビ番組の輸出入取引、国際ラジオ・テレビ放送設備展・技術交流会も行われている。現在、上海はアジア最大のテレビ番組取引市場となっている。

 1996年4月1日、中央テレビ局は米国パンアメリカン社の3つの衛星、計4つの中継チャンネルをリースで使い、これを通じて、国際向け番組放送を世界のほとんどの地域に届けるようになった。

 中央テレビ局はすでに130余カ国・地域の250余のテレビ局と業務関係をもっている。