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図書館

 全国には公共図書館、大学図書館、科学研究部門図書館(室)、労働組合図書館、各政府機関・団体図書館(室)、軍の図書館(室)および小・中学校図書館(室)と郷鎮(町)、企業、地域社会の図書館(室)などを含む広い範囲の図書館ネットワークが形成されている。1999年末現在、全国の県クラス以上の公共図書館は2769余カ所、大学図書館は1100余カ所、科学研究部門の中規模以上の図書館が8000余カ所あり、そのほかにまた数多くの小・中学校図書館、労働組合図書館がある。中国国家図書館はアジア最大の図書館である。

 ここ数年来、図書館の施設はかなり大きく改善され、多くの図書館は建物を新築、拡張するか、あるいは建物の新築を計画している。現代科学技術、例えばコンピュータ、マイクロフィルム撮影、読み取り機、コピー、視聴覚教育設備などがすでに一部の図書館で応用、普及されている。図書館は文献情報を収集、整理、保存、伝送する場として、社会主義建設の中で日ましに重要な役割を果たしている。各クラスの図書館は普遍的に開館時間を伸ばし、オープン式閲覧を試行し、読者座席を増やし、閲覧範囲を拡大し、書籍借り出しの手続きを簡略化した。展覧、講演、クイズおよび郵送、予約、サービス対象の所在地まで届けるなどの形で収蔵資料をPRし、紹介し、書物の回転利用率を高めた。追跡サービス、特別テーマ・サービス、資料コピー・整理、資料と索引の提供、諮問受付所の設置、技術市場への協力などの方法によって積極的に各種の情報資料を提供し、図書館サービスの社会的効果を拡大している。このほか、図書館学科の正規化と業余教育のめざましい発展によって、数多くの図書館管理要員と研究要員が養成された。1979年に発足した中国図書館学会と相次いで発足した各地区、各部門の図書館学会は図書館理論と実践の研究を促し、繁栄させた。図書館部門の対外交流活動も近年、大きな発展をとげた。

 2000年4月、「中国デジタル図書館」プロジェクトは計画的、組織的、科学的で秩序ある実施段階に入った。中にはプロジェクトの組織的枠組みの確立、「中国デジタル図書館プロジェクト実施案」の制定、デジタル図書館の規範化した基準とその応用、規模型デジタル図書館資源建設の研究、デジタル図書館建設における知的所有権およびカギとなる技術問題に対する模索とその解決、デジタル図書館のモデル工事建設などの仕事が含まれている。