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中国西部地区の対外開放拡大

 世紀の変わり目において、中国政府はひきつづき沿海地区の対外開放を推しすすめると同時に、西部大開発の戦略を実施し始めた。中国の西部地区は陜西、甘粛、青海、寧夏、新疆、四川、重慶市、雲南、貴州、チベットなど10の省・直轄市・自治区を含んでいる。土地面積は540万平方キロ前後、中国の陸上国土面積の56%を占め、人口は合計2億8500万人、全国の総人口の23%を占めている。中国西部地区の鉱物資源が豊富で、エネルギー(水エネルギーを含む)資源、観光資源、土地資源は優位を占めている。中国西部の開発について、早くも80年代に故ケ小平氏は中国現代化建設の「二つの大局」(一つは東南部沿海地区の対外開放を速めること、もう一つは力を集中して中部・西部地区の開発を速めること)という戦略思想を提起した。改革・開放21年来、中国経済は次のような段階に発展してきた。つまり、沿海地区の発展、とくに伝統的産業の発展はすでに飽和状態に達し、新しい市場を求める必要があり、西部地区の開発はいま間近に迫っていることである。中国は西部大開発という戦略の実施を通じて、中国西部の対外開放をいっそう拡大し、国内と国外の企業が西部地区の基盤施設建設および資源開発に参与するよう奨励し、これが21世紀の中国経済の発展にとって有利である。このため、中国政府は西部開発に関する総体計画を策定中であるとともに、外国業者の西部地区での投資を奨励するための一連の優遇政策と措置を制定している。中国政府は外国の投資家たちが中国の西部大開発に参与することを歓迎する。