china.org.cn


 

 



経済体制の改革

 1978年の中国共産党11期3中総は、活動の重点を社会主義現代化建設に移し、改革・開放を実施するという戦略的政策決定を行った。改革はまず最初に農村で行われ、農家生産量リンク請負責任制、統合・分割結合という二重の経営体制が推進され始めた。農産物・副業生産物に対する統一買付・割当買付はちくじ取り消され、大部分の農産物・副業生産物の価格が自由化した。農村の産業構造が調整され、多角経営と郷鎮企業が発展して、農民の生産意欲がこの上なく大きく引き出された。1984年の中国共産党12期3中総は「経済体制の改革に関する決定」を採択し、改革・開放は農村から都市に移った。1992年の中国共産党第14回全国代表大会は、ケ小平の中国の特色をもつ社会主義建設理論の中国における指導的地位を確立し、中国の経済体制改革の目標が社会主義市場経済体制の確立であることを決めた。主な内訳は改革を全面的に深化させ、一連のマクロ規制措置を講じることである。それには次の6点が含まれている。@公有制経済を主体とし、多種所有制経済が同時に発展するという基本経済制度を確立すること、A国有企業は経営自主権を拡大し、請負責任制を推進することから、さらに経営メカニズムを転換し、市場経済のニーズに応える「財産所有権がはっきりし、権力と責任が明確で、行政と企業が分離し、管理が科学的である」現代企業制度を確立すること、B全国の統一的な開放した市場システムを確立し、都市と農村の市場を密接に結びつけ、国内市場を国際市場とリンクさせ、資源の最適化配置を促すこと、C政府の経済管理の職能を転換し、間接手段を主とする完全なマクロ規制システムを確立すること、D労働に応じた分配を主体とし、効率を優先させ、合わせて公平を考慮する分配制度を確立すること、E多段階の社会保障制度を確立し、経済がより速くよりよく発展するように促すこと、である。1997年の中国共産党第15回全国代表大会は、非公有制経済は中国の社会主義経済の重要な構成部分であることを打ち出した。資本、技術などの生産要素を収益の分配に組み入れることが奨励されたため、中国の経済体制改革はいっそう大きな一歩を踏み出した。1999年になると、各分野の改革は秩序正しく推進され、しかも著しい成果をあげた。例えば、食糧流通体制改革の深化、国有企業改革と金融体制改革の面で大量の仕事をして、新たな成果をあげた。住宅制度の改革、医療・保険制度の改革はすでに実施を始め、投資・融資体制と財政・税務体制の改革は改革案を制定中である。国務院の機構改革は順調に行われ、これも大きな成果をあげた。現在、中国で社会主義市場経済体制が確立されつつあり、資源配置における市場の基礎的役割は著しく増強され、マクロ規制システムの枠組みも一応形成された。経済成長方式は粗放型から集約型に転換しつつある。2010年になると、中国ではかなり完全な社会主義市場経済体制が確立され、2020年にはかなり成熟した社会主義市場経済体制が確立されるであろう。