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航空宇宙工業

 中国の航空宇宙工業は50年代からスタートしたものである。現在、西安、上海、瀋陽、成都の四大航空機製造基地は各種の軍用機と民間航空機を製造することができる。西安航空機工業公司の製造した「運7」旅客機は、中短距離の国内ローカルラインの中堅機種となっている。1979年に入ってから、中国航空工業公司は前後して70余カ国・地域と各種形式の貿易と経済技術協力関係を結び、十数カ国に航空機、エンジンとその他の機上備品を輸出するとともに、外国メーカーのために航空機とエンジンの部品を生産している。

 宇宙工業は完全に整った研究、設計、試作、実験、生産システムを一応形成し、各種の運搬ロケットを研究、製造し、各種の人工衛星を研究、製造し、打ち上げることができるとともに、宇宙空間モニタシステムを確立した。現在、中国はすでに衛星の回収、一つのロケットによる複数衛星の搭載、衛星によるモニタ、大推力クラスター式運搬ロケットなど各種の衛星開発とロケット発射技術を身につけ、この方面の技術が進んでいる国の一つとなった。また近地軌道回収式リモートセンシング衛星、地球静止軌道通信衛星、太陽静止軌道気象衛星の3つのシステムが形成され、外国の衛星打ち上げとモニタの発注を引き受ける条件と能力を備えている。1999年11月20日、中国人自らの開発、製造した最初の実験用宇宙船「神州号」は自国の開発、製造した新型運搬ロケットにより打ち上げられ、しかも予定された宇宙空間科学実験任務を完成後、地上着陸に成功した。これは中国が有人宇宙飛行プロジェクトを実施するための初飛行の実験である。統計によると、1970年から1999年にかけて、中国の長征シリーズロケットは合わせて51個の衛星(外国業者のために打ち上げた衛星は含まない)を成功裏に打ち上げた。