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人口

 中国は世界で人口が一番多い国である。2000年11月1日現在、中国の人口は12億9533万人に達し、世界人口の約22%を占めている。

 中国の平均人口密度は1平方キロ当たり130人であるが、分布は非常にアンバランスである。東部沿海地区では1平方キロ当たりの人口密度は400人にものぼるが、中部地区では約200人、西部高原地区では人口が少なくて10人以下である。
 中国の人口構成は図1の通りである。

 【図2】 中国の人口構成 ( %)

 都市・農村別人口  都市部36.09  農村部63.91
 男女別人口  男性51.63  女性48.37
 年齢別人口  14歳以下22.89  15〜64歳70.15  65歳以上6.96

 1949年の新中国建国の時点での、中国大陸部の人口は5億4167万人であった。社会の安定、生産の発展、医療・衛生条件の改善のため、また人口増加の抑制に対する認識不足と経験不足によって、人口が急速に増加し、1969年までに8億671万人に達した。人口が増えすぎることは経済・社会の発展にマイナスであるばかりでなく、住民の就業、住宅、交通、医療・衛生などの面でもきわめて大きな困難をもたらし、もし人口が増えすぎることを効果的に抑制し、人口増加によって土地、森林と水資源などにもたらされる大きな圧力を軽減することができなければ、数十年後には生態や環境の悪化は避けられず、これは人々の最低生存条件と社会・経済の持続可能な発展に悪影響をもたらすだろうと、中国政府は70年代初めから見ている。人口が経済、社会、資源、環境とバランスのとれた形で発展することを促すために、中国政府は国が大きく、基盤が軟弱で、人口が多く、耕地が少ないという基本的国情を踏まえて、計画出産、人口増加の抑制、人口資質の向上という政策を実施し始めた。この政策が実施されてから、出生率は年ごとに下がり、1999年末現在、1996年の34.11‰から15.23‰にまで下がり、人口の自然増加率は26.08‰から8.77‰にまで下がった。現在、中国の人口は低出生率、低死亡率、低増加率という人口の再生産類型への転換を基本的に実現した。