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科学技術・教育による国家振興の戦略

 1979年以来、中国経済は世界の注目を集める成長をとげた。しかし、その成長ポイントは主に資源、資金、安価な労働力によって推し進められる外延型、粗放型経済であった。今から21世紀の半ばまでは、中国が3つの段階に分けて現代化の戦略目標を達成する最も重要な時期である。国民経済の健全な持続的急成長を実現するには、科学技術の進歩に頼って、産業構造の不合理さ、技術水準の立ち後れ、労働生産性の低さ、経済成長の質が高くないなどの問題を解決しなければならない。これによって、国民経済の成長が外延型から効果型への戦略的転換を加速するようにするのである。そのため、中国は1995年に科学技術・教育による国家振興の戦略を実施することを決定した。

 科学技術・教育による国家振興戦略の主な内容は、次のとおりである。つまり、科学技術が第一の生産力であるという思想を導きとして、教育を根本とすることを堅持し、科学技術と教育を国民経済・社会発展の重要な位置に置き、国の科学技術力および実生産力への転化力を増強し、全民族の科学技術・文化の素養を向上させ、経済建設を科学技術の進歩と勤労者の資質向上に頼る軌道に転換し、国の繁栄の実現を速めることである。

 科学技術・教育による国家振興の戦略は中国の科学技術発展目標について、次のように規定している。

 @2000年までに、社会主義市場経済体制と科学技術の発展の法則に適応した科学技術体制を一応確立する。工業と農業にかかわる科学研究、技術開発、基礎研究、ハイテク研究などの面で重要な進展をとげる。経済成長に対する科学技術の寄与度を著しく向上させる。経済建設、社会発展を科学技術の進歩と勤労者の資質向上に頼る軌道に基本的に転換する。

 A2010年までには、一応確立された新型科学技術体制をさらにうち固め、充実させ、科学技術と経済との有機的結合を実現する。科学技術事業を繁栄させ、高い水準をもつ科学技術陣を育成する。全民族の科学技術・文化の素養を著しく向上させる。重要な学科とハイテク分野の一部の科学技術力が国際先進水準に近づくか、またはそれに達するようにする。自主的イノベーションの力を大幅に高め、重点産業のカギとなる技術とシステム設計技術をマスターする。主要分野の生産技術が先進国の水準に近づくか、またはそれに達し、一部新興産業の生産技術が国際先進水準に達するようにし、社会主義現代化の強国をつくり上げるための確固とした基盤をつくる。