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重要な成果

 建国後50年の間に上げられた重要な科学技術研究成果は、主に次のとおりである。

 ●大慶油田の発見 著名な地質学者の李四光氏(故人)は1953年に自分が構築した地質力学の理論に基づいて、中国の突っ込んだ地質調査を行った結果、中国は豊富な石油と天然ガスの資源をもつ国であると指摘した。1959年9月26日午前、黒竜江省大慶市で石油の試掘に成功した。石油開発にたずさわる労働者たちは刻苦奮闘し、わずか3年間で世界の先進レベルに達する年産5000余万トンの大慶油田を建設した。大慶油田は中国石油産業の発展のために貴い経験を提供した。

 ●原子炉の建設 1958年6月30日、中国最初の重水原子炉とサイクロトロンが完成した。この原子炉の熱効率は7000〜10000キロワットであり、サイクロトロンはアルファ粒子を繰り返し加速させてそのエネルギーが2500万電子ボルトに達するようにしたものである。1980年12月、またハイ・フラックス原子炉ができあがり、これは中国の核技術が世界の先進レベルに達したことを示している。

 ●原子爆弾、水素爆弾の開発に成功 1964年10月16日、中国は新疆のロプノールで最初の核実験に成功し、アメリカ、旧ソ連についで世界で3番目の原子爆弾を保有する国となった。1967年6月、さらに最初の水素爆弾の爆発を成功裏に行った。中国は最初の原子爆弾から最初の水素爆弾までの開発にわずか2年8カ月しか費やさなかった。

 ●人工合成結晶インシュリンの開発に成功 1965年9月17日、中国科学院生物化学研究所などの部門は6年にわたる困難にみちた研究の結果、初めて人工的方法で生物的活力をもつ蛋白質――牛の結晶インシュリンの合成に成功し、科学技術の最前線で研究成果をあげた。

 ●北京のプラス・マイナス電子衝突装置 1988年10月、北京でプラス・マイナス電子衝突装置の据え付けが完了した。この装置は粒子物理学、エネルギー、材料、生物、化学、集積回路などの科学研究に使われるほか、生産されたものは国外にも輸出されている。

 ●中国最初の原子力発電所 中国は1970年から浙江省海塩県に建設される最初の原子力発電所――秦山原子力発電所の設計に着手した。発電容量30万キロワットの第1期工事は1985年初めに着工した。それと同時に、広東省深せん市から東へ60キロ離れたところにも発電容量180万キロワットの大亜湾原子力発電所が建設された。

 ●中国の運搬ロケット 1980年5月、中国は太平洋の予定された海域に向けて運搬ロケットを発射することに成功した。これは中国が初めて本土から公海にロケットを発射したものである。1982年、中国は自ら開発したロケットを使って最初の宇宙飛行実験に成功した。これによって、中国はアメリカ、旧ソ連、日本についで新型宇宙ミクロ推力ロケット・エンジンを擁する4番目の国となった。同年10月、中国は潜没潜水艦から運搬ロケットを発射することに成功した。1988年9月、中国は潜没原子力潜水艦から運搬ロケットを発射することに成功した。中国の運搬ロケットには「長征」シリーズ運搬ロケットと「嵐1号」運搬ロケットがある。

 ●中国の衛星打ち上げ技術 1970年4月24日、中国は独自に開発した「長征1号」運搬ロケットで最初の人工衛星「東方紅1号」の打ち上げに成功し、旧ソ連、アメリカ、フランス、日本についで人工衛星を独自に開発し打ち上げることができる5番目の国となった。その後、中国はまた科学実験衛星、帰還型衛星、静止軌道通信衛星を開発し、打ち上げ、衛星の帰還、一つのロケットによる複数の衛星搭載、衛星の同期静止軌道入りなどの先進技術をマスターしている。1990年4月7日、中国は初めて国外からの人工衛星搭載の打ち上げ発注業務を引き受け、「長征3号」運搬ロケットを使って西昌衛星打ち上げセンターで「アジアサット1号」衛星の打ち上げに成功した。これは中国のロケット技術が世界の衛星打ち上げ市場に進出したことを示している。