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観光資源

 中国は観光資源大国で、長い歴史をもつ名所旧跡、景色の美しい山河、豊富多彩な民族風情などがある。これらの観光資源は世界でもトップを誇っている。現在、中国に見どころのある観光地帯が2つ形成されている。一つは北京、西安、上海、蘇州、杭州など歴史的、政治的、文化的に有名な都市を中心とする「S」形の伝統的観光コースであり、もう一つは遼東半島、山東半島、長江デルタ、珠江デルタなどを重点とする「新月」形の沿海開放地区観光コースである。「S」形の観光コースでは、観光客は北京の八達嶺長城、故宮、天壇を遊覧し、西安の秦の始皇帝陵兵馬俑博物館、碑林、大雁塔を参観し、上海の外灘(バンド)、賑やかな南京路、浦東新区を見物し、蘇州の庭園、杭州の西湖の風光などを楽しむことができる。「新月」形の観光コースでは、観光客は中国の改革・開放以来の沿海開放都市の大きな変化を目のあたりにし、南部と北部のそれぞれ特色のある海浜の風光を観賞し、海水、砂浜、陽光の恵みを十分に享受することができ、また各沿海都市のリゾート、近代的なアスレチック・クラブ、バーなどの娯楽・レジャー施設でリラックスして楽しいひとときを過ごし、旅の疲れをいやすことができる。2000年、中国は「神州(「中国」の古称)世紀観光」というテーマのさまざまな観光ツアーを売り出し、主なイベントとしては氷雪祭り、元宵節(本書「祝祭日」の一節を参照)、平遥古城の文化祭など各地で催される数十の特別ツアー、および長江の旅、黄河の旅、三峡の旅など9つのコースツアーがあり、これら豊富多彩な内容をもってより多くの訪中する海外観光客の興味を広く引いている。これと同時に、国内観光市場の大がかりな販売促進活動を繰り広げて、より多くの人びとが中国観光業と観光資源をもっとはっきりと知るようにしている。この「神州世紀観光」活動の中で、中国は「中国の世界遺産――21世紀の世界一の観光景勝地」をブランド商品として国際観光市場に売り出している。

 長い歴史をもつ伝統的な民族歌舞、伝統劇および少数民族の文化や風俗習慣は、中国観光資源の一大宝庫でもある。中国を旅して、独特な魅力のある京劇、漫才などの民族芸術を鑑賞することができるばかりでなく、ダイ族の水かけ祭、イー族のたいまつ祭、ペー族の三月街、チワン族の歌垣、蒙古族のナダム大会などを体験して、少数民族の風情を知ることもできる。また料理の賞味も中国観光の欠くべからざる内容の一つである。北京ダック、内蒙古の羊肉のシャブシャブ、広東の「子豚の丸焼き」、杭州の「西湖の酢あんかけ魚」、四川の麻婆豆腐および各地の地方風味のある軽食を賞味することができる。