1987年

1月8日から17日にかけて、全国の体育委員会主任会議が北京で開催され、その席で、出席者はスポーツ体制の改革、スポーツ業界の精神文明の建設、1987年に全国のスポーツ活動を展開することについて、任務を配置した。

2月9日から12日にかけて、「『中華人民共和国体育法』の作成についてのいくつかの問題」をテーマとする課題シンポジウムが北京で開催された。

2月11日、IOCは李夢華氏、陳鏡開選手に銀製「オリンピック勲章」を授与することを決定した。それと同時、李寧氏がIOCスポーツ委員会の委員に選出され、唯一のアジアからの委員となった。

2月21日、国家統計局が発表した「1986年における国民経済と社会発展の統計公報」によると、「中国のスポーツ事業は目覚しい成果をあげ、1986年に中国のスポーツ選手は26の世界一位に輝き、7の世界記録を12回、172の全国記録を404回更新した」ことが明らかになった。

2月21日、中国重量挙げ協会に属するボディービル委員会が北京で発足。

2月23日、中国国家体育運動委員会は「社会各業種と体育運動委員会関連部門が競技活動を共催することについての管理規則」を発表した。

3月27日、第一回中国パラリンピックが広東省深圳市で開催。

4月17日、全国農村スポーツ活動会議が北京で開催され、78の県に「全国のスポーツ事業先進県(中国の県は,省の下にある地方行政区画である)」の称号を授与した。

4月22日から26日にかけて、第一回国際オリンピック映画祭がチュニジアのチュニスで開催され、中国の「民族スポーツの花」(カラー記録映画)が国際スポーツ映画・テレビ連合会賞に輝いた。

4月27日から5月3日にかけて、中国国家体育運動委員会、中国国家教育委員会が北京で、『中国のスポーツ・トレーニングの基準』の経験をめぐっての座談会を共催した。16の省・自治区・直轄市の体育運動委員会、教育庁(局)の代表たちがこれに出席した。各地の代表たちは経験を交流し、同基準の修正、調整について検討した。

5月1日、全国ボクシング競技大会が南京市で開催された。108人の選手が12ランクの試合に参加。これは、27年ぶりに開催された建国以来最大規模のボクシング競技大会となった。

5月18日、第5回世界バドミントン選手権大会が北京で開催され、中国代表チームは男子シングル、女子シングル、女子ダブルス、男女混合ダブルスのチャンピオンとなった。

5月20日、第24回オリンピック大会・サッカーアジア予選・東エリア第四グループ予選が広州市で開催され、中国代表チームは1-0で中国香港チームを破り、同グループの一位として勝ち進んだ。

5月29日、首都経済学団体連合会、中国国家体育運動委員会は中国スポーツ戦略シンポジウムを共催した。席上、専門家たちは「中国は自らのスポーツ経済学を確立しなければならない」と語った。

6月4日、ユネスコは上海体育学院の張匯蘭教授に「体育教育・スポーツ栄誉賞」を授与した。

6月14日、中国国家体育運動委員会は『全国の体育先進県の評定基準』、『全国の体育事業先進県の評定基準についての細則』を下達した。

7月16日、中国国家体育運動委員会、中国国家教育委員会は全国各地の体育運動委員会、教育委員会に、「1990年の北京アジア競技大会を迎えるため、全国の児童(生徒)のスポーツ活動を展開し、全国的範囲で陸上競技、水泳、卓球を内容とする『飛び立つちびっ子たち』という大衆スポーツ活動の展開を決定した。同活動は1987年9月1日から、1990年の北京アジア競技大会にかけて、毎年、関連活動を展開し、すばらしい成績を収めた都市を評定し、表彰することになった。北京アジア競技大会の期間、総体的な表彰を行うこととなっている」という通達を下達した。

7月18日、中国国家体育運動委員会は「スポーツ関連の法規を作成する段取りについての規定」を下達した。

8月16日、第一回全国大学生陸上競技選手権大会は北京で開催された。

8月22日から28日にかけて、全国スポーツ発展戦略シンポジウムが北京市の密雲県で開催され、出席者は172人。この会議で、出席者たちはこの二年間におけるスポーツ発展戦略についての研究の経験をまとめ、スポーツによって強い国をつくり、スポーツ分野での改革を深化させることについて討議し、青少年を重点とする大衆的な全人身アスレチック(健身)戦略、五輪大会を最高のレベルの競技戦略とみなす協調的な発展を実践する方針を策定した。

9月23日、中国国家体育運動委員会は新聞発表会を催し、『中等学校生徒(高校生を含む)の体育合格基準の試行規則』が1988年から実行されることを明らかにした。

10月15日から19日にかけて、全国の青年体育理論関係者の座談会が武漢体育学院で開催され、出席者は50余人。同座談会の席で、代表たちはスポーツ事業の改革、スポーツの社会化、スポーツ商品、スポーツ理論研究者陣の建設などの課題を模索した。

10月30日、中国女子重量挙げチームはアメリカで開催された第一回世界女子重量上げ選手権に参加し、金メダル22、銀メダル4、銅メダル1を獲得し、総合得点で一位となった。

11月12日、『中華人民共和国体育法』、『体育組織法』の起草指導グループおよび起草グループが発足。

11月12日、中国国家体育運動委員会は「国際、国内の大型のスポーツ競技大会開催についての規定」を発表した。

11月20日から12月5日にかけて、第六回全国競技大会が広州で開催された。各地からのスポーツ選手たちは16の世界記録を19回、37のアジア記録を67回更新し、10のアジア最高記録を14回樹立し、82の全国記録を174回更新し、これまでに最高の成績を収めた全国競技大会となった。

11月30日、中国国家教育委員会、中国国家体育委員会は「全国学生のスポーツ競技の規律を強化し、好ましからぬ競技の気風を正すことについての通達」を下達した。

12月15日から19日にかけて、第二回全国体育学学術報告会が河北省石家荘市で開催された。開催期間に、1082件の論文が提出され、そのうち412件の論文が選ばれ、収録された。これらの論文には次の三つの特徴がある。一、研究の広さと深さの面では新たな進展が見られたこと。体育社会科学分野での研究は、スポーツ方針、政策、指示の正確性と必要性についての論証から、現代科学をめぐっての理論をもちいてスポーツの改革を模索することへ移行し、戦略と体制の面で政府機関の政策決定に協力し、スポーツ関連諸事業が逐次に組み入れることを促すことへと向かうことになった。自然科学の面での研究分野もさらに幅広いものとなり、さまざまな学科は異なった角度から、スポーツとトレーニングの科学化や人民の体位の向上に対して理論的よりどころ、方法、手段を提供すること。二、科学研究がスポーツの実践のためすすめられることはより明確となった。三、科学研究の理論と方法・手段がたえず更新されている。

12月25日、第一回全国大学学院のすぐれた教材の評定・審査会が北京で開催された。中国国家体育運動委員会が編集をアレンジし、人民体育出版社が出版した全国の体育学院、学部で共通に使用される教科書―『卓球』、『バレーボール』など二つの教材がそれぞれ全国高等学校優秀教科書の特等賞、優秀教材賞に入賞した。

「チャイナネット」 2005年9月

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