中国石炭市場の「黄金の十年」が終焉

中国石炭市場の「黄金の十年」が終焉。 これまで活況を呈してきた中国石炭市場が冷え込み、石炭価格も下落傾向を辿っている。データによると、環渤海動力炭価格が、8週連続で下落している。6月13日時点では1トン当たり752元、6月20日は729元、6月27日は702元(前年同期比17%減)となった…

タグ: 中国石炭市場

発信時間: 2012-07-01 10:34:36 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

これまで活況を呈してきた中国石炭市場が冷え込み、石炭価格も下落傾向を辿っている。データによると、環渤海動力炭価格が、8週連続で下落している。6月13日時点では1トン当たり752元、6月20日は729元、6月27日は702元(前年同期比17%減)となった。また港の石炭在庫量も増え続けており、供給不足から供給過剰に転じている。

これらを総合すると、石炭市場の先行きが不安視される中、電力と石炭市場の需給状況が逆転すると見られる。これまでの発電用石炭価格決定メカニズムと電力価格決定メカニズムのひずみも、徐々になくなると見られる。

石炭価格の急落は、中国経済の成長の鈍化によるものだ。また2008年末の景気刺激策の後遺症から、中国政府が新た刺激策によりGDP成長の鈍化に歯止めをかける可能性は低い。今年1−5月、工業用電力の使用量の増加率が低下し続け、実体経済の需要の疲弊を裏付けた。さらに今年の石炭輸入の拡大等の要因を受け、国内発電用石炭の需要が激減し、多くの発電所では石炭の在庫調整が行われている。加えて、世界の原油価格が下落し続けていることも、国内石炭価格の低下に働いている。

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