「祖国に一番持って帰りたい中国の生活方式ですか?もちろん高速鉄道です。速いし安定しているし便利だし、飛行機よりも安いんですから」。中国で学業に励むバングラデシュ人のサリムさん(薩利姆・沙麦徳)は、中国の高速鉄道がうらやましてく仕方がない。
サリムさんのように中国の高速鉄道に夢中の外国人は少なくない。最近、「一帯一路」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)沿線20カ国の若者が「中国の新4大発明」を投票で選んだ。中国高速鉄道はそのトップに選ばれ、外国人の若者が最も家に持って帰りたい「中国の特産」となった。
中国の高速鉄道にとって初めての栄光ではないが、中国の高速鉄道の変化を確実に示すものとなった。わずか5年前には(切符の高さから乗る人が少なく)「椅子専用列車」と言われていた高速鉄道は今や、市民の移動の第一の選択肢となっているだけでなく、国家の輝かしい名刺となり、新時代の中国のランドマークとなっている。
この5年は、さらなる発展を目指して駆け足ですぎた年月だった。第18回党大会以来、中国の高速鉄道の版図はいっそう拡大した。蘭新高速鉄道(蘭州・ウルムチ間)は風の強い北部地方を越え、滬昆高速鉄道(上海・昆明間)は嶺南地方の山河をくぐり、哈大高速鉄道(ハルビン・大連間)は東北地方の雪原を駆け、寧杭高速鉄道(南京・杭州間)は江南地方の水郷を抜け、青栄都市間鉄道(青島・栄成間)は膠東半島を取り巻いて走り、「四縦四横」と呼ばれる幹線ネットワークはほぼ開通し、ますます多くの省が高速鉄道の走る省の仲間入りをし、「和諧号」への乗車を果たしている。
この5年は、数々の成果と収獲に満ちた年月だった。第18回党大会以来、高速鉄道の路線網はますます拡大し、本数はますます頻繁となり、「和諧号」による旅行はますます便利になった。2016年末までに中国高速鉄道の運営距離は2万2千キロを突破し、世界のすべての国の高速鉄道の距離の和を超えた。このうち約6割の高速鉄道は、第18回大会以降に開通したものだ。中国はすでに、世界で高速鉄道の運行距離が最長の国となっただけでなく、高速鉄道の安全輸送規模でも最大の国となった。昨年、高速鉄道が輸送した旅客は延べ14億4300万人に達した。アフリカと南米の総人口が一度は高速鉄道で移動した計算となる。
この5年は、記録を塗り替え、歴史を作った年月だった。2016年7月15日11時20分、「最も美しい高速での出会い」が鄭徐高速鉄道(鄭州・徐州間)で上演された。中国が自ら設計・開発し、独自の知的財産権を全面的に保有した中国の標凖動車組(動力分散式列車)は、時速420キロでのすれ違いと重連運行という目標の実現に成功した。運営を予定している高速鉄道の動車組列車が時速420キロでのすれ違いと重連運行を実現したのは世界で初めてとなった。すでに最高運営時速や最低運営温度などの世界記録を作っていた中国高速鉄道が再び、世界の高速鉄道の「教科書」となった。
一人で喜んでいるより、みんなで喜んだ方がいい。最高の中国の高速鉄道は世界と分け合うべきだ。第18回党大会以来、中国の高速鉄道の海外展開の歩みはより確かで急速なものとなっている。トルコ初の高速鉄道、インドネシア初の高速鉄道、ロシア初の高速鉄道、そのどれにも中国企業の影がうかがえる。強力な設計チーム、堅固な技術標凖、コストパフォーマンス抜群の高速鉄道製品。中国の高速鉄道は今、「一帯一路」協力を率いるプロジェクト、国際的な生産能力協力の主役となり、世界第二の経済大国が負った責任の大きさを示すものとなっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年6月17日