夏が来て、今年も旅行のシーズンを迎えた。多くのお父さんが、子供たちを連れて涼しげな海辺の街へとバカンスに向かう。そんな中、本来は気分転換になるはずの旅行先で、様々なトラブルに遭遇し、ストレスとなるケースが少なくない。
記者も実際に体験したことだが、格安ツアーにはトラブルが多い。主体的に契約書を作らず、サービスレベルが低いことが多い。旅行レベルを管理する市の部門も、団体ツアーを選択する際はむやみに安さにひかれないように注意を呼び掛けている。
旅行会社が旅行客に買い物をさせようとするのは、店舗からのキックバックがあるからである。特に土産物店の商品は、価格が相場よりやや高くなっている。どこの旅行会社の客が買ったのかを判別するため、店では商品に目印を付けている。もっとも、じっくりと観察しなければ、その目印を発見することは難しい。記者が何の目印だと店舗のスタッフに尋ねたところ、秘密だといって教えてくれなかった。
記者は旅行客の身分で、河南省安陽市にある旅行会社の北戴河ツアーに参加した。旅の途中で様々なトラブルを目撃した。たとえば子供料金の差額が問題になったり、ガイドが有料の観光地を強引に勧めたり、買い物を強制したり、観光地の紹介を怠けたりなどである。「旅行会社は事前に何も言ってくれなかった。参加してみると、彼らのやりたい放題だ」と、ある参加者が憤懣やるかたない表情でつぶやいていた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年8月22日