魚のすり替え、魚の重量の虚偽報告、ぼったくり等の行為は、北戴河の観光業に根強く存在する悪徳商法だ。北戴河のある秦皇島市は、さまざまな措置を講じて改善を行なってきたが、旅行関連の掲示板を見ると、北戴河で海鮮料理を食べた際にぼったくりの被害にあったという書き込みが依然として多い。その内容は以下の通りだ。
「本当にがっかりだ。ずっと注意していたのに、旅行を終える頃になりだまされて、死んだカニを山ほど買わされてしまった。ずいぶん得をしたと喜んでいたのに」
「老虎石公園の東に100メートル行った所に、老船工という飲食店があり、熱心なもてなしを受けた。広東省から来た顧客が海鮮料理を注文し、食べ終えると、3387元を請求された。ぼったくりにも程がある、と私は当時憤りを覚えた。北京の5つ星ホテルと同じ値段ではないか」
「ぼったくりを恐れ、知り合いに海鮮飲食店を紹介してもらった。店員は1匹の魚を見せ、この深海魚は活きがいい、昨日水揚げされたばかりだと言った。夫は、魚が小さく高いとは思わなかったので、その魚を注文した。注文を終えた途端、魚がバンと地面にたたきつけられ、4600元の値段を告げられた。私たちは店側と口論し、こんな店では食べないと言った。すると店員は、魚はもう死んでいる、あんたが食べないなら売る相手はいないと答えた。私は知り合いに電話をかけ、知り合いはさらに店主に電話をかけ、しばらく言い争っていた。その後店主が出てきて、1000元にまけてやると言った。その日は他の料理も割引されたが、それでも計2600元になった」
今年夏、秦皇島市の各観光地の大・中型飲食店、海鮮料理の屋台(計700店以上)は、紛争の発生率の低下、観光客の利益保護を目的に、「食前確認制」を実施した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年8月24日