明代の永楽年間に市場で、王という南方から来た人によって始められた。当時は小さくて店の名前すらなかった。鶏や鴨を完璧にさばき、その肉はぱりぱりとして口当たりがよく、値段も安かったので、とても人気があった。そうして、いつの間にか便宜坊と呼ばれるようになった。
前門外鮮魚口街の便宜坊北京ダック店は清代咸豊5年(1855年)にオープンした。便宜坊の作るダックは材料にこだわり、技巧も素晴らしく、色は鮮やか、皮はぱりぱりとして肉は柔らかく、それでいて脂っこくない。サブメニューとして、餅(小麦粉をこねて薄く焼いたもの)、テンメン醤、すりつぶしたにんにく、砂糖、細切りのきゅうりや大根などがある。
メン炉(入り口の開いた窯)では弱火を使うので、技術が必要とされる。挂炉(密閉された窯)とは異なる。挂炉で使われるのは強火である。
便宜坊は山東風味の料理を得意としている。さらに、鴨の色々な部分を原料として利用し、味も形も異なる鴨料理を作り出し、便宜坊独特の風格と高い技術を具現している。
住所と電話番号:
便宜坊幸福店 北京市崇文区幸福大通り36号 010-67116545
便宜坊安華店 北京市西城区北三環中路6号 010-82081019
便宜坊玉蜓橋店 北京市崇文区東蒲路73号 010-67036607
便宜坊新世界店 北京市崇文区新世界デパート青春館三階 010-67088680
便宜坊航天店 海淀区阜成路101号永興花園飯店一、二階 010-88146066/7/8
「チャイナネット」2008年11月 |