中国の名酒・杏花村汾酒

 

古くからの歴史的な名酒の1つ。精巧な醸造技法は中国の名酒のさきがけとなった。色と香り、味で「三絶」と言われ、非常に有名。透明で、清らかな香りは優雅であり、純一で柔和、甘く口あたりが爽やか、飲んだ後に香りが口に残るのがその特徴である。清香タイプの白酒の代表格。長江以南の濃香タイプの白酒・貴州の茅台酒、瀘州の老窰特曲などと比肩される。「甘い泉に優れた醸造」として、独特の清純な香りがあり、古今を問わず多くの文人墨客が謳歌し吟詠してきた。唐代の詩人杜牧は絶句「清明」の中で「清明の時節、雨紛々とし、路上を行く人、魂を断つことを欲す。酒家はどこにあるかと問えば、牧童は杏花村を指す」と詠んでいる。

1915年、パナマ国際博覧会で金賞を受賞。

 

「チャイナネット」2008年11月29日