中国の名酒・貴州茅台酒

アルコール度はそう高くないが味わい深く、香りが逸品なことでよく知られている。国酒とも呼ばれ、世界の三大名酒(スコットランドのウイスキー、フランのコニャッ)の1つとされる。貴州省仁懐県茅台鎮で生産されているのがその名の由来。

歴史は古く、源流ははるかに遡る。史書の記載によれば、135年に漢代の武帝が唐蒙を南越に使者として派遣した際、唐蒙は古国(今の茅台鎮のある仁懐県一帯)で生産されている構醤酒を飲み、その後、この酒は武帝に称賛された。清代の『旧遵義府志』には「茅台を作る家は20軒を下らず、消費する穀物は二万石をくだらない」と記載されており、ここから当時の茅台酒の生産がかなりの規模であったことがうかがえる。

1915年にパナマ万国商品品評会で金賞などを受賞。これにより茅台酒は内外で有名になり、その名は世界に知れわたった。

 

 

「チャイナネット」2008年11月29日