胡同は北京特有の古い路地のこと。
胡同は非常に多く、数千本あるとも言われ、故宮周辺を取り囲んでいる。大半が元、明、清の3王朝の時代に形成された。胡同めぐりは南北の2コースがある。南コースは主に前門付近に集中、明清時代の民居が主体で、道は比較的狭い。北コースは什刹海一带。昔の北京の王族や公族の邸宅が集まっている。道は比較的広い。あまり見栄えのしない家の前をぶらりと歩いても、昔日の歴史の足跡を発見できるだろう。
◆胡同めぐりコース(一)
1.北海公園北門(後門)の西側、約100メートルのところにある遊覧出発点で北京伝統の三輪車に乗る(2人乗り)。ガイドと共に最初の目的地・鼓楼に。1272年に建立され、高さ約50メートル。昔はここで太鼓を叩いて時間を告げた。鼓楼を上ると、中軸線の両側、東西に並ぶ胡同を俯瞰できる。北京の歴史や都市の構造、胡同の形成などについてガイドが説明してくれる。
2、胡同を通り抜け、什刹海沿いに歩いて銀錠橋で下車。北京の風情が濃厚に漂う胡同を散策する。ガイドが胡同や四合院の内包する文化的な意味などを説明してくれる。伝統的な生活様式を見ながら、普通の市民が住む四合院を見学。住人とおしゃべりしながら、彼らの風俗や習慣に触れてみよう。
3、再び三輪車に乗って、「紅楼大観園」と呼ばれる恭王府花園に。ここは清代の貴族の邸宅だった。1779年に建設され、敷地面積は3ヘクタール。最も完全な形で残る清代の皇族の邸宅。貴族が社会活動を行うために京劇の観劇会を催したとされる大劇楼を見学し、貴族と一般庶民の生活様式や環境を比べてみるのも面白い。ここで一休み。お茶を味わい、北京の軽食を。
4、什刹海での水上遊び。まさに江南地方を夢みるかのようだ。ボートを漕ぎ、管弦楽の演奏を聴きながら、灯篭流しを楽しむ。
「チャイナネット」2008年11月18日 |