北京ならではのショップ街

 隆福寺

 

 

 

 

東城区東四北大街から美術館東街に至る通りにあり、長さ600メートル、商業施設として550年の歴史を誇る。歴史を感じさせ、落ち着いた市民の風情があるせいだろうか、通りの名に質朴な雰囲気が滲み出ている。民俗的で、大衆的で、しかも洗練されたところもある。北京の一般市民が消費者だ。明代中葉から、隆福寺の縁日はその名を馳せてきた。清代末期には、縁日が開かれるたびに多くの人が訪れた。邸宅に住む貴族、東交民巷にあった大使館の外国人、そして貧しい市民、近郊の農民も縁日に駆けつけたという。辛亥革命後、北京城が開放され、行き来が便利になったことから、商品取引はより活発になっていった。だが、東安市場が開設され、骨董品・書画業が南の琉璃廠に移転するに伴い、隆福寺の縁日は次第に下層階級が主体となり、日用品や軽食の販売が特徴となっていく。いろいろな特産品を購入できるだけでなく、北京独特の軽食を味わうこともでき、民間戯曲も楽しめるところだ。

 

「チャイナネット」「人民中国」2008年11月18日

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