古代芸術の博物館としての五台山

発信時間: 2009-06-26 | チャイナネット

仏教文化の伝播と興隆に伴って、五台山ではめったにない古代築造物群、まれに見る仏の塑像群、ユニークな仏教の音楽が保存されており、数多くの国クラス、省クラスと県クラスの文化財保護指定を受けているものがあり、重要な学術的価値と歴史的価値を持つものである。現在、五台山には7つの時代の寺があわせて68カ所あり、そのうち国クラスの重点文化財保護指定を受けたものは13カ所である。よく保存されている古代寺院築造物の優れたものとして、唐代に築造された南禅寺の本殿、仏光寺の東側の本殿、元代に築造された広済寺、明・清時代に築造された顕通寺および延慶寺、塔院寺、殊像寺、碧山寺、円照寺、羅侯寺、菩薩頂などがある。

五台山の150数基の仏塔は古代築造物の逸品の重要な構成部分である。ここは国内に現存している古塔の中で種類がわりに多い地区の1つであり、レンガ構造、石構造、銅構造、鉄構造、木造、四角形、円形、鋭い錐体形、六角形、八角形、十二角形、楼閣風、密集軒風、一重風、多重風、金剛玉座風などがあり、構造と類型が非常に多く、何でもそろっている。塔の築造時期が最も早い仏光寺の祖師塔は、国内でわずか2基だけ保存されている北魏(386―534)の古塔の1つである。

五台山はまた彫塑芸術の世界でもある。その中の仏像彫塑は、外来の仏教芸術の技法を吸収し、それを融合させた上で、中国の民族的風格と特色を創造し、今日まで完全な形で保存されている仏像は14万6000数体もある。鳥居型の門と屏風風の壁は清代(1616-1911)から民国期(1912-1949)までの五台山の一大特色をもつ築造物であった。

五台山の壁画はまた芸術の宝庫の一つである。仏光寺の本殿の壁画は唐代の壁画の貴重なものばかりか、その代表格としての作品であり、中国の絵画芸術の中で重要な地位を占めている。五台山にはまた碑碣がたくさんある。現存する碑碣は1066個に達し、最も古いものとして唐代(618-907)の清涼寺の石碑があり、元代(1206-1368)以後のさまざまな時代に立てた石碑もあり、特に清(1616-1911)の康煕帝、乾隆帝が書いて刻された碑文が最も多い。これらの碑文は歴代の寺院築造物と仏教の発展を研究するための信頼できる根拠となっている。

五台山の仏教音楽は長い歴史をもち、明らかな風格と特徴があり、中国の北部地域の仏教音楽の典型的な代表である。北魏の頃にも『華厳経』を歌ってたたえたり、回転して読んだりすることが盛んにはやった。唐・宋(960-1279)時代以来、仏教音楽は文化雑劇の曲調と民謡、民間の器楽曲を吸収し、それをさらに豊富なものにした。今日まで伝わっている仏教音楽には、漢族仏教音楽の曲調計5部47首、チベット族仏教音楽の曲調計3部40首がある。五台山の金剛舞踊は五台山の仏教文化の中でも珍しいものである。この舞踊はチベットから伝えられてきたもので、チベット仏教では「ラマの鬼はらい踊り」といわれ、広範な仏教徒と一般の人たちに歓迎され、他の地方から来た観光者たちは最高のものを見たと感嘆している。これらすべての文化遺産はいずれも約2000年における仏教の中国化の成功した発展・変化およびアジア地域におけるその伝播の過程を全面的に示すものであり、すでに姿を消した中国の皇室の法事文化、依然として盛んな生命力に富む文殊菩薩信仰文化の独特な証左となるものである。

 

「チャイナネット」 2009年6月26日