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衍香楼――読書人の家柄

 

衍香楼----书香门第

 

衍香楼は円形の土楼であり、新南村に位置し、1880年に建てられ、創建者は蘇谷春であった。蘇谷春は少年時代家庭が貧しく、中年以降郷里と上海などで刻みタバコの商売をし、商売が繁盛し、金持ちになり、そこでこの土楼を建てた。衍香楼の主体の直径は40メートル、壁の底部の厚さは1.5メートル、壁の上端の厚さは0.7メートル、壁の高さは14.5メートル、正門1、井戸2基、広間3部屋、階段4組があり、各階にいずれも34の部屋があり、4つの階全部で136の部屋がある。底層部の階段のそばに4つの便所があり、広間の縁に6つの浴室がある。1階は各家の炊事場・食堂で、2階は穀物倉庫で、3、4階は寝室である。正門の扉に鋼板が釘付けてあり、正門のてっぺんに消火用のホースと水タンクがある。昔はかつて強盗が盗みをするために、放火して扉を燃やそうと思ったが、いずれも失敗した。

 

衍香楼内景
 
 
 

主体楼も八卦に照らして構築され、その特色は、裏の広間は屋敷風の建築物であり、中央部の部屋としての後堂、中堂、前堂があり、広間の左右側に付属建築物がある。広間の内部および建築物外部の塀、左右の両側の小さな入口などはいずれも精緻な彫刻が施され、壁の上の書画は精緻で美しく、筆勢は力があり、生き生きとしている。全般的な配置は調和がとれ、統一され、美しくて実用的である。土楼の前に、小川の流れがあり、景色は奇異である。土楼の地形・環境の面では、左側の「美しい文星峰の後には馬鞍峰がある」、右側には「吉祥な鸚鵡峰の上に、金盆のような峰がかけてある」、前に「玉石の机に筆かけが置いてある」ようで、後ろに「翼を広げた凰」といわれるすばらしい景観があり、まことに心を癒し目を楽しませてくるものである。最も珍しいのは土楼の後ろに樹齢200数年もある松の木が3本あり、1979年から1981年までの3年間の夏秋の季節のある夕方に、煙霧が徐々に空高く立ち込め、千人もの人たちがこの不思議な景観を見たことがあるといわれている。1993年5月7日の夕方に同じような奇観がまた現れた。この奇異な現象に対し、科学的に説明を行った人はまだいない。

衍香楼という名称の意味は「生まれた子孫が隆盛をきわめ、読書人の家柄が代々伝わる」というものである。各時代に詩経と書経(近代になってからは書物のことを指す)で代々伝わる人柄は、典型的な読書人のものであった。衍香楼は1880年に建てられ、今年9月に衍香楼建立120周年の盛大な記念行事が催され、香港、澳門(マカオ)と東南アジアなどから来た子孫の親族と外国人数百人がこの記念行事に参加した。

 

「チャイナネット」2008年11月10日