麗江ナシ族自治県は雲南省の北西部にあり、ナシ族が集まって暮らしている。この地は雄大な山が連なり、長江の虎跳峡や玉竜雪山などは勇壮でとても美しい。
麗江の城は、南宋の宝祐元年(1253年)に築造され、元代から清代の初めまでは、現在の地方政府に相当するナシ族の土司府があった。麗江では今でも、明清時代の建築や壁画などの文化財を至る所で見ることができ、古城にはナシ族の伝統的な町並みがほぼ完全に保存されている。
改革開放が行われたこの30年、麗江は伝統と現代が融合して、ますます魅力的になっている。麗江の歩みを振り返ると、1986年に国家クラスの歴史文化名城に選ばれ、1996年2月3日に地震が起きたが、まもなく再建に成功。1997年12月4日には、ユネスコの世界文化遺産、2003年10月15日には、象形文字のトンパ文字がユネスコの世界記録遺産に登録された。
2003年7月2日には、金沙江、瀾滄江、怒江と流域内の山脈からなる「三江併流」が世界自然文化遺産に登録され、麗江はあまり知られていなかった僻地の小さな都市から、3つの世界遺産を持つ人気観光地として生まれ変わった。
玉竜雪山のふもとにある麗江(2006年撮影)
瓦屋根が連なる麗江古城(1988年撮影)
麗江古城の通りは石で敷き詰められ、通りの両側には麗江の特色ある食べ物や釜で炊いたご飯を売る露天が並んでいる(1997年12月撮影)