チベット族の伝説によると、大昔、雪国には9つの雪山が宇宙を構成し、雪山の神たちが天地を切り開いた。ヤラ(雅拉)雪山は、この9つの雪山の代表とされていた。
ヤラ (雅拉)の意味は、「東方の白いヤク」で、主峰の標高は5820メートル、1年中、雪が融けない。西北は塔公草原につながり、夏の盛りには花が咲き乱れ、草原で雪山を眺めるとまるで神仙の住む地のようだ。
またピラミッドの形をしたヤラ雪山のふもとには、美しい友措湖が広がり、氷河や氷の滝、ベニスギ、つつじが咲く様子は、絵巻のように美しい。
ヤラ雪山はチベットでは非常に高い地位にあり、チベット仏教の四大教派は全てヤラ雪山を祭っている。また千百年もの間、数え切れない僧侶がこの山で修行し、修行に使われた数百の洞窟は今でも残っている。
「チャイナネット」2008年11月27日