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桃源の地 徽州へ
発信時間: 2009-01-14 | チャイナネット
宏村 塔川村 唐模村 棠樾の牌坊群 屯渓老街  西逓 

 

徽州(安徽省南部)は古来より美しい山水と雄大な風景を有し、文化が栄え、俊才を多く輩出してきたことで広く知られる。特に明・清時代には徽州商人が台頭し、地域文化の発展を促進した。優秀な成績で科挙に及第する傑出した人材が多く、独特の風格と悠久の歴史を持つ新安書画、新安医学、徽派篆刻、徽派版画、徽派建築、徽戯、徽州文房四宝などにより、徽州文化の独自性と伝統が形成された。それにともない、数多くの古跡もある。今日では、「徽学」は「チベット学」や「敦煌学」とともに、世界に影響を与える中国の三大地域文化となっている。

黟県は県内の連綿とした群峰と黄山が一体となり、その昔は外部との交流を閉ざしてきた。そのため、「世外の桃源」という生態環境がつくり出されたのである。中国の著名な文学者の陶淵明はこのすばらしい環境と風情に啓発され、不朽の名作『桃花源記』を書いた。そこで黟県は古くから、「桃源郷の中の人家」と称えられてきた。

黟県には今もなお古い民家が3600棟保存されている。南屏、関麓、宏村、西逓などの古い民家は村落に緻密に配置され、その完璧なまでの建築技術は豊かな文化を秘め、徽州建築の芸術的特徴を十分に示している。中でも西逓と宏村は世界文化遺産に登録されており、国内外からたくさんの観光客が訪れる。

歴史、経済、自然条件の特殊性により、徽州に残る古建築は悠久の歴史を持ち、種類や数も多く、質も高いため、皖南(安徽省南部)ひいては中国全土の傑作であると言われている。徽州区は古代徽州文化がもっとも発展した地であり、「風雅な山水と田園、徽派の古建築と長廊」と称えられる。元・明・清時代の古い徽派建築が300あまり保存されており、「古建築の三絶」(民家、牌坊、祠堂)が数多く残る。

 

「チャイナネット」2009年1月14日

 

 

 

 

 
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