今日のサキャ寺
02年の修復作業開始後、サキャ寺を訪れる観光客や僧侶が増えてきており、自分の目で同寺の修復過程を確かめてきた。
サキャ寺の班典頓玉(パンディエンドンユィ)住持は、「訪れる観光客がますます多くなり、ラッシュ時には日に1万人以上となる。内陸の観光客もいれば、台湾や香港、外国からの観光客もいる」と説明する。
同住持は、「5年前、北京で修士課程に学んでいた頃、チベット仏教に興味を持つ人が少なくないことに気づいた。チベット仏教に関わる問題を尋ねられたこともある」と指摘。
現在までに、チベットでは1400カ所の寺院、旧跡、宗教活動拠点が修復され、人々にオープンされている。政府は「第11次5カ年計画」(2006~2010年)期間中、5億7000万元を投じて22カ所の文化財修復保護工事を行うことにした。1978年から2010年にかけて、チベット文化財保護修復への中国政府の投資は12億元以上となる。