君山 洞庭湖に浮かぶ蓬莱
君山は1平方キロにも満たない小さな島であり、湖の東岸にそびえる千古の名楼・岳陽楼と遠く向かい合っている。広々とした湖面に浮ぶ君山は、遠くから望むと横たわった山のようであり、近くで見ると貝のようであり、俯瞰すると陰陽太極図のようにも見える。
君山島は楕円の形をしていて、両端が高く、中央が低い。小さな島の中には、いわれのある峰が72もそびえ立つ。
この幻想的な島は元の名を「洞庭山」と言い、島の景色一つ一つにそれぞれ伝説がある。多くの詩人にとっては、蓬莱の地に匹敵する場所であった。島内の「湘妃竹」「柳毅井」「湘君祠」などはいずれもロマンスに彩られた見所であるため、君山は「ロマンスの島」とも言われ、たくさんのカップルが訪れる。